高度専門士は価値がない【実体験をもとに解説】

専門学校

4年制の専門学校を卒業することで得られる「高度専門士」。

その名称からとても恰好が良く、さぞ社会でも通用するような資格であると感じますね。

ですが、高度専門士にはなんの社会的価値もありません。

この記事では、実際に高度専門士である筆者が、高度専門士は価値がないと断言する理由を説明していきます。

進学に迷っている高校生を中心とした皆さんにとって大変ためになる内容となっておりますので、ぜひ最後までお読みください。

 

1.高度専門士とは?

まずは高度専門士についてご説明します。

一般的に専門学校は1~3年制のイメージを持っている方も多いと思いますが、2年制もしくは3年制の専門学校を卒業した人には、その教育課程を修了したことを証明する称号として「専門士」が与えられます。

これに対し高度専門士は、4年制の専門学校の教育課程を修了し卒業した人に与えられる称号です。

専門士と高度専門士の違いは、単純に教育年数に違いによるものが挙げられます。

もちろん、教育年数が違うことでカリキュラムは異なり、得られる知識や技術もその分の差は出てくるでしょう。

 

2.なぜ意味がないのか

教育年数が長く学びを深めることができるにも関わらず、筆者は高度専門士は価値がないと断言するのはなぜでしょうか。

それは以下の3点のデメリットに集約されます。

2-1 大卒扱いにはならない

いきなり最大のデメリットを申し上げますが、高度専門士は大卒扱いにはなりません

一般的な4年制の大学を修了した人に与えられるものは「学士」という「学位」であり、これが人を大卒扱いとする根拠になります。

高度専門士は高度がついても最終学歴は「専門卒」の扱いです。

専門士と高度専門士で名称の違いはあれど、「専門卒」には変わりなく、大卒と同じような待遇を受けることはできません。

また以下のように

専門卒→専門士・高度専門士・・単なる称号過ぎない
大卒→学士・・学位として扱われる

学士はのちの修士、博士へとつながっていく基本となる学位なのです。
※厳密には学位も称号です

2-2 給与は専門卒据え置き

大卒扱いにならないため、給与面も当然「専門卒扱い」として計算されます。

高度専門士だからと言って、通常の専門士と比較して給与面で優遇されることはありません。

そして多くの組織や企業が専門卒と大卒で給与に差をつけており、20,000円ほどの開きがあるところが多いのです。

さらにはその給与の上がり幅や昇進さえも、専門卒と大卒とで異なってくるケースもあります。

高度専門士は学士と同じかそれ以上の学費と年月をかけて取得したにも関わらず、全くのうまみがないのです。

ただし、公務員に採用された場合は、大卒の人と同等の給与棒が適用されるようです。

また医療系国家資格などでは、その資格に対して給与が決まっているケースが多く、専門卒と大卒で差がない医療機関もあります。

もしかしたら、今後もこのような給与体系を取る組織や企業が増えてくる可能性もゼロではないのかもしれません。

2-3 転職活動が不利になる

大卒扱いにならないということは転職活動が不利になります。

この際の転職活動は、同業他社ではなく異業種への転職を指します。

例えば専門学校で学んだ分野で就職したものの、その業種や業界は自分には合わなかったと判断して転職を考えた場合、その人は「高卒」として転職活動をしなければなりません。

入学前もしくは就職前には、一度決めた夢が変わるなんてことは考えもしないことでしょう。

ですが、「思っていたものと違う」「こんなはずではなかった」など様々な理由で夢が変わるなんてことはしばしば誰にでも起こりえます。

そんな時、せっかく4年間もかけて取得した高度専門士がなんの役にも立たなくなるのです。

一例として医療系では理学療法士や作業療法士が挙げられますが、それらの国家資格を取得し、かつ高度専門士の称号を得た人が、一般企業等に転職したいとなっても応募条件が「大卒以上」ならば受験すらできないのです。

もちろん、応募条件に「大卒以上」を盛り込んでいない求人なら受験することはできますし、社会人経験があればそれを評価してくれる職場もあるでしょう。

しかし前提として、専門卒はその専門分野でしか優遇されないということがありますので、異業種への転職は困難を極めるのです。

専門学校としては、一般教養を学べる大学と比較して専門的なことだけを学べることを長所として押し出し広報していますが、その道に進まなかった場合、それらが仇となるのです。

言うなれば、専門学校は「リスク分散をしない一点賭け」と言えるでしょう。

それの最たるものが高度専門士です。

2-4 知名度がないから評価されない

簡単な話ですが、高度専門士はその知名度が極端に低いからこそ、社会的な評価を受けないのです。

私自身、高度専門士であること(取得見込みであること)を新卒の就職活動時に履歴書に書きましたが、見向きもされませんでした。

知名度がないものですから、関心すら持ってもらえないのです。

 

3.専門学校はいいことしか言わない

専門学校は学生募集に命がけですから、それはもうきれいごとしか言いません。

専門学校のホームページやオープンキャンパスでは、美辞麗句を並べてあったり専門学校側にとって都合のよい説明ばかりをしたりしますが、もはや詐欺では?と思うほどです。

また中には、高度専門士の方が学士より上のような説明をしているところもありますが、それは上述した通り完全に誤りです。

未来の事実を知る由もない無垢な高校生に対して、4年間で500万円以上の大金をだまし取るなんて本当に腹立たしく感じます。

専門学校が発信する情報を鵜呑みにしてはいけないことは以下の記事に詳しくまとめてますので、併せてご覧ください。

 

4.大卒に勝てる要素がない

ここまで述べてきたように、結局のところ高度専門士とはいえども専門卒扱いであることに変わりはなく、学士を持つ大卒に勝っている面が一切ありません。

大学生と同じ4年間という大切な時間をかけたにも関わらず、得られるものは学士に比べて遥かに少ないのが高度専門士なのです。

ここまでお読みなった方はもうおわかりですよね。

専門学校には行かず、大学に行きましょう。

そして素晴らしい教授と優れた設備、広大な敷地で楽しいキャンパスライフを過ごしてください。

 

5.本記事のまとめ

  • 高度専門士は4年制専門卒の称号
  • 高度専門士は大卒扱いにはならない
  • 給料は専門卒据え置きで転職も不利
  • 専門学校側はいいことしか言わない
  • 知名度がなく大卒に勝てる点がない

 

6.終わりに

以上、高度専門士である筆者が、高度専門士に価値がないことについて説明してきました。

筆者がいつも思うことは「もっと高校生の時にいろいろ調べておけばよかった」ということです。

しかしながらこの記事にたどり着いたあなたは、それだけ情報収集に力を入れている人です。

人に言われたことだけを信じるのではなく、自分自身で能動的に色々調べて、後悔の無い選択をしてください。

 

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