専門学校が就職活動の開始時期を決めるのはおかしい?【自由な就活を】

憤慨する 女子高生 専門学校

大学生就職活動は、3年生の3月に説明会が解禁され、4年生の6月に採用面接など選考解禁されることにより、就職活動がスタートするのが一般的です。

では専門学校に通う専門学生の就職活動はどのようになっているのでしょうか?

実は一部の専門学校では、学校側が学生の就職活動を制限しコントロールしているのです。

我が国では職業選択の自由が憲法上の権利としてもあるにも関わらず、専門学校側が制限しているとは一体どういったことなのでしょうか?

元専門学校教員である筆者が、専門学校の就職活動の実態についてお伝えしていきます。

専門学校への入学を考えている高校生の方などは最後までお読みいただき、専門学校を選ぶ基準の一つとして加えてみてください。

1.専門学校の就職活動の実態

専門学校の就職活動において、学校側の定める基準を満たしてからでないと就職活動をさせてもらえないといったケースがあります。

学校側の定める基準とは、模試の得点です。

資格の取得を目指す専門学校では、何よりも資格取得が一番大切です。

そのため、資格の模擬試験(模試)の点数が合格圏内に達した学生から順に就職活動の許可を与え、模試の点数が振るわない学生には就職活動を許可しないのです。

 

2.なぜ学校側の許可が必要なのか

資格取得を第一に考え、就職活動を制限させることはわかりましたが、なぜ学校側はそのようなことをするのでしょうか?

以下にその理由を列挙していきます。

2-1.資格取得できないと内定取消になる

専門学校が目指す資格は、「その資格がないと業務を行うことができない」という資格がほとんどです。

たとえば、看護師や美容師などの国家資格がそうです。

資格がないと看護業務が行えなかったり、お客さんの髪を切ることができません。

そのため、万が一資格が不合格となった場合は、「内定取消」になるというのが、このような業界の通例です。

資格が取得できなければ、せっかく内定をもらっていたとしても内定取消になりますので、そのような状況を未然に防ぐためにも、

模試の得点が合格基準に達していないのであれば、就職活動も許可できない

というのが専門学校の方針なのです。

2-2.内定取消は就職先にとっても死活問題となる

内定取消は学生だけの問題ではありません。

内定取消をせざるを得ない就職先にも多大なる迷惑がかかってしまうのです。

大学生が就職するような一般企業の場合、内定辞退も予期して多めに内定を出しておくのが普通ですが、専門学生が就職するような業界はそうではありません。

1人2人程度、多くても5人にも満たないような求人数で募集をかけますので、内定辞退を見越していません。

そのため、資格不合格による内定取消は就職先にとって大きな痛手であり、死活問題なのです。

2-3.資格不合格は学校と就職先の関係が悪化する

以前の記事でも書きました通り、専門学校の就職活動はその都度専願です。

「内定をいただいた折には、必ず御社へ就職させます」

このようにして、専門学校は就職先と強固な関係を築いていくのです。

「あの専門学校は専願で学生を送ってくれるから内定辞退がなくて助かる」

と、就職先からの信頼を勝ち得ていたにも関わらず、その学生が資格不合格になってしまうと就職させられないわけですから、学校側は就職先に平謝りするしかないのです。

このような事態にならないよう、専門学校は学生に模試の得点によって就職活動をコントロールしているのです。

 

3.学生にとってはたまったものではない

専門学校側の事情はよくわかりましたし、言っている内容は概ね理解はできますね。

しかし、当事者である学生の立場に立って考えれば、たまったものではありません。

他の大学に通う同級生は早期から就職活動をし、複数社から内定をもらって安心かつよりどりみどりな状況であるにも関わらず、専門学生は就職活動の許可が出ていないためにまだ一つも内定がないといった状況になりかねません。

なかなかに不遇です。

3-1.就職活動とはタイミングが最も重要である

就職活動はタイミングが重要です。

「就職したい!」

と思える職場から求人が出たのであれば、すぐ様応募したいというのが当然の感情です。

ですが、専門学校の基準を満たしていないと、みすみす求人を逃してしまうことになります。

就職試験を受けた結果、不採用になるのであれば納得できますが、学校側のエゴで受験すらさせてもらえないのはどうにもこうにも納得いかないでしょう。

3-2.権利ばかりを主張して義務を果たさない?

このような専門学校側のルールに対して学生さんが抗議をした場合、先生などは

「義務を果たしてもいないくせに!権利ばかりを主張して!」

と言うでしょう。

学生の本分である勉強(義務)を満足にしていないがために模試の点数が振るわないのに、就職活動(権利)を主張するな、ということです。

わからなくもないですが、だからといって専門学校が就職活動を制限する理由には全くなりません。

 

4.学則にあるのならば了承済とされても仕方ない

「学校側の基準に満たないと就職活動ができない」ことは本当に困ったルールではありますが、仮にこのルールが学則最初から記載されているならば、従わざるを得ない可能性が高いです。

最初から」とは学生さんが入学する前からということです。

入学する前からその学校で学則として定められているのであれば、「入学者の方はその学則を了承して入学してきた」として判断されかねないのです。

もちろん、入学したあとに学則に追加されたルールであったり、そもそも入学前に学則の開示をお願いしてもひた隠しにされた場合などは争う余地があります。

入学前にはオープンキャンパスやパンフレットだけのキラキラした内容だけでなく、学則にもしっかりと目を通しておくようにしましょう。

 

5.本記事のまとめ

  • 専門学校は就職活動を制限している
  • 制限の基準は模試の得点などである
  • 制限の理由は試験の不合格を防ぐため
  • 試験が不合格となれば内定が取消になる
  • 内定取消は就職先にとっても死活問題である
  • 学生の立場からすれば不利益なルールである
  • 入学前から学則にあるならば文句が言えない

6.おわりに

以上、専門学校が設ける就職活動の制限について述べていました。

就職活動の制限はよくないルールではありますが、しょうもない基準にひっかかっている学生さんもまた、よくないのです。

抗議をすることも時には必要かもしれませんが、一番大切なのは資格に合格することですので、今すぐにでも机に向かって勉強するようにしましょう。

あなたの目指した立派な職業に就けるよう、逆算して今を一生懸命過ごしてください。

 

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