近年ではランニングを趣味にされる方が増え、たくさんの市民ランナーが少しでもタイムを更新しようと練習に励んでいらっしゃいます。
そんな多くの市民ランナーさんが第一の目標として
フルマラソン完走
を掲げていることでしょう。
この記事ではフルマラソンに初心者である私が挑戦し、完走するまでに至った練習内容や練習を維持できたモチベーション、また本番のタイムなどについて書いていきます。
1人でも多くの方にフルマラソン完走の喜びを味わってもらいたいので、最後までお読みいただき、日々の練習に勤しんでください。
目次
1.ランナースペック
こんにちは、ひとしです。
私は小学校2年生の時の校内マラソン大会で1位になって以降、走ることが好きになり、ランニング習慣が日常に組み込まれました。
中学・高校ともに陸上部には所属しませんでしたが、高校の校内マラソン大会でも1位を取り、より自信へと繋がりました。
インターハイなどのレベルでは到底ございませんので、あくまで趣味程度の次元のお話です。
22歳で就職してからも、職場の人達と市のマラソン大会に出るなどして、マラソンを通じて他者との交流を図ってきました。
そうして社会に出てからも、休日はランニングをして健康維持に努めていましたが、当時出る大会は10kmほどの距離しか走っていませんでした。
当時のタイム:10km・・43:10
このようなスペックを備えておりました。
2.サブスリーランナー
新卒入職した職場から転職すると、そこにはサブスリーの方(以下:サブさん)がいらっしゃいました。
サブスリーとは・・
フルマラソン(42.195km)を3時間以内で走破する人のことをいう
ちなみにフルマラソン4時間以内で走破する人のことを「サブフォー」といい、
2時間50分で走破する人のことを「サブエガ」(江頭2:50より)という
今までフルマラソンを走ったことがなかった私は、サブさんからフルマラソンの魅力やノウハウを教えていただき、
自分もフルマラソンを完走したい!
と思うようになりました。
そして目標タイムを、サブ3.5(3時間30分)で完走しようと考えました。
10kmを43分で走れるのだから、距離が約4倍のフルならタイムは4倍以上あれば十分だろうと、この時は安易に考えていました。
3.自分に合った道具の活用
3-1.ランニングシューズ:アシックス
まず最初にちゃんとしたランニングシューズをと考え、購入したアシックスのライトレーサーRS↓
「SUPER SPORTS XEBIO」で足の測定をしてもらい、自分に合ったランニングシューズを選択しました。
私は幅広の足なのでワイドタイプです。
黒が好きな私にとって、今までオレンジはなかなか選ぶものではありませんでしたが、足元を見た時に視覚的に軽そうに見えるこの色にしました。
この感覚は無意味に思えますが、レース後半など疲れがピークの時に足元を見ると、軽快なイメージが湧き出て意外と有効です。
3-2.GPSランニングウォッチ:ガーミン
サポート用品として「ガーミン」というメーカーのGPSウォッチを購入しました。
これは走った場所を地図へ落とし込み、走行距離や速度、高低差などを測ってくれ、スマートフォンの「ガーミンコネクト」というアプリと連動してそれらを記録してくれます。
その他、心拍数や睡眠時間などあらゆる情報を集約することができるようになり、練習の質が上がります。
※イメージ図
ガーミンを腕につけて走るだけで日々の記録を自動でつけてくれますので、練習の成果や問題点を可視化することができます。
少しお高いですが、大変おススメのアイテムですので、真剣にマラソンに取り組まれる予定ならば準備しておいて損はないです。
4.ただ走り込みを重ねる日々
道具が揃ったため、あとはただただ走り込みをするだけです。
私は同じところをぐるぐる周るのは性に合わないため、自宅を起点として町中を駆け巡りました。
3つ4つ先の市で行き、片道10km以上になると折り返して戻りと、練習で20km以上走ることも多くなりました。
景色が変わるため、飽きが来ず、楽しみながら走り込める反面、途中で身体が不調を訴えた場合、すぐに家に帰ることができないのが難点です。
人によっては、大きな公園のランニングコースを周回する方がいいという方もいらっしゃいますので、そこはご自身にあった練習法を探求してみてください。
5.ハーフマラソンの大会出場
フルマラソンに挑戦する前には10km・ハーフ・30kmと徐々にレースに出場してからフルに臨むのがセオリーとなっています。
そのため、フルマラソン本番から逆算して最適な日程にあった「和歌浦ベイマラソン」という、和歌山県のマリーナシティ周辺を走るハーフマラソン大会に出場しました。
和歌浦ベイマラソン タイム:ハーフ・・1:43:44
あとちょっとで100分と惜しいところでした。
このハーフのタイムを単純に倍にすれば、フルのタイムは3:27:28なので、これで目標であるサブ3.5を達成することができます。
もちろん、そんな簡単なお話ではありませんが、サブ3.5は十分射程範囲内だと考えました。
5.膝の痛みと理学療法士のリハビリ
練習では20㎞以上走っていたものの、初めて大会でハーフマラソンを走って以降、練習で15kmも走れば右膝に激痛が走り、歩くこともままならない状況となりました。
整形外科を受診するもの、レントゲンでは異常なしとの診断。
ですが、その後の練習でもやはり15km程度で痛くなり、ひどい時は10kmも走れませんでした。
大きな不安を抱えながら知り合いの理学療法士に相談し、膝を診てもらった結果、原因が解明されました。
※実際にどうなっていたかは専門的すぎて不明です(笑)。
痛くならないようリハビリテーションを施行して頂き、また日常のメンテナンス(ストレッチ)方法を学びました。
するとそれ以降、今までのような痛みはなくなり、どこまでも走られようになったのです。
整形外科医を否定する気は毛頭ありませんが、私が受診した整形外科は私の話を聞いてレントゲンを撮り、骨の異常がないことを確認するに留まりました。
しかし、真の原因は骨ではなく筋肉だったのです。
知り合いの理学療法士の方は、入念に膝を触ってくれ、見事痛みの原因を突き詰めて治してくれました。
整形外科に通っているけれども、一向によくならないといった方は、理学療法士や柔道整復師、また鍼灸師などあらゆる専門家にあらゆる角度から診療してもらうことをおススメします。
重ねて言いますが、整形外科医が悪いわけではありません。
6.モチベーションを維持できた要因
10月末のフルマラソン本番の練習は真夏に行うことになります。
汗だくになりながらしんどい思いをして練習できたモチベーションは「サブさん」の存在でした。
私の練習状況を常に確認し、定期的に私を奮起してくれ、一緒に走り込むなどしてくれました。
1人ではここまでのモチベーションを維持できなかったことは火を見るよりも明らかです。
ですので、これをお読みの皆さんも1人で練習するのではなく、複数で練習することをおススメします。
ちょっとググればお住まいの近所でランニングサークルなどがたくさんありますので、そこに顔を出してみるのもいいでしょう。
少し余談ですが、視覚障害者のランニングチームというものが存在します。
1人で走ることが難しい目の見えない方と一緒に走ってゴールを目指すのですが、一緒に走る仲間はいるし、視覚障害者の方も助かるし、WIN-WINです。
またこのあたりは別の記事で紹介します。
ちなみに二足目のランニングシューズ、アシックスのライトレーサー TSです。
一足目はオレンジと合わせ、シューズは暖色系でいこうと思いました。
7.武庫川ユリカモメフルマラソン本番当日
初フルマラソンの大会を「武庫川ユリカモメマラソン」(兵庫県)に決め、その日に照準を合わせて走り込む日々を過ごします。
そしてフルマラソン本番の日を迎えます。
兵庫県は武庫川、ユリカモメマラソンの日がやってきました。
当日の天候は・・・
雨!!しかも台風が接近しているという(泣)。
ギリギリ警報が出ていませんが、スタートの時点から雨風の勢いは凄まじいです。
ですが、サブさん司曰く、
「気象条件はタイムに関係ない、自分の練習量だけが結果と関連している」
と、甘えを許さぬ厳しいお言葉・・(笑)。
ついにスタートのピストルは撃たれました。
まずはサブ3.5のペースメーカーにピッタリとついていき、キロ4:50くらいのペースにて順調に距離を伸ばしていきます。
一度走り出せば、雨はそんなに気になりませんが、大きな水たまりに足を取られたり、向かい風にやられたりと一筋縄ではいきません。
しかしそれでも安定したタイムで推移していたところ、18km辺りで急な眠気に襲われ、ペースメーカーについて行けなくなりました…
眠気の原因としては、貧血、低血糖、低酸素などが考えられるため、次の20km時のエイドステーションでパンやバナナをたくさん食べ、アメやチョコレートをポケットに入れ糖を補給、走りながら食べることとしました。
またしっかり呼吸をし、スポーツドリンクを飲み、エネルギーを注入!
20kmからは6:00ペースと極端にダウンしてしまいましたが、足を止めることなく走り続け、エイドのたびたくさん食べ、エネルギーを補給しました。
私は燃費が良くないようです。
どんどんペースは落ちるものの、絶対に歩かないと決め、走り続けてゴールをる目指した結果・・・
武庫川ユリカモメマラソン タイム:フル・・3:57:40
結果的には当初の目標であった「サブ3.5」なんておこがましいレベルではありますが、なんとか4時間以内の「サブ4」には入ることができました。
初のフルで無事完走でき、そしてサブ4という栄光を勝ち取れたこと、本当に嬉しく思います。
8.まとめ
初めてのフルマラソンで私が完走できた要因をまとめますと、
- もともとランニングが好き
- シューズやウォッチにお金をかけた
- 膝の不調からの復活でより楽しくなった
- サブさんが定期的に気持ちを奮起させてくれた
- 「フルマラソン完走者」という名誉を得たかった
これらですね。
「好きこそものの上手なれ」
まず走ること自体が楽しくて、道具も揃えて本格的に取り組みを開始したことや、一緒に走る仲間がいたこと。
そして何より「フルマラソンを完走した経験があると人に言える喜びが得られることが大きかったです。
マラソンの経験は、何事も我慢強く粘り強く続けていく力となりますので、仕事など他の分野にも生かしていけると考えます。
ぜひ皆さんも、フルマラソン完走にチャレンジしてみてください。