これから就職活動を行う大学生の方や転職を考えている方などには、その就職先までの「通勤時間」というのも考慮すべき事柄でしょう。
住まいを自由に引っ越せる方は選択肢が広がりますが、一人暮らしが難しい方や既に住居を購入している方はそうはいきません。
テレワークが少しずつ普及しだしてくるとはいえ、まだまだ難しいのが日本の現状です。
毎日通勤するのですから、通勤時間は少しでも短く、かつ快適なものにしたいですよね。
通勤時間の理想としては短いほどいいものですが、一概にも短ければいいというものではありません。
この記事では、3つの職場を経験し、いろいろな通勤時間を味わった筆者が、理想的な通勤時間について見解をお伝えしていきます。
これから就職活動を行う方にとって少しでも参考になれば幸いですので、ぜひ最後までお読みください。
目次
1.実際の通勤時間の感想
1-1.自転車で15分
新卒で入職した職場までは自転車で15分でした。
大学も実家から通っていたたため、就職をしてもそのまま実家住まいで通勤していましたが、たったの15分とはいえ、夏は暑く冬は寒い、そして雨の日はカッパを着る必要があり、結構大変でした。
ロードバイクのような自転車ではなく、一般的なシティサイクル(いわゆるママチャリ)ということもあり、運動不足な社会人にとっては疲労が著しいですが、反面良い運動の機会となり、体重の維持に貢献してくれました。
1-2.自転車で5分
実家から15分の職場は遠いと考え、勤続3年ほど経つと一人暮らしを始め、職場まで自転車で5分のアパートに引っ越しました。
5分ですので、あっという間に職場に着き、無駄な時間を生じさせることなく有効に活用することができます。
1-3.電車で1時間
転職をし、初めての電車通勤に。筆者の最長の通勤時間がこの電車で1時間でした。
自宅から10分で最寄り駅までいき、電車移動と2回の乗り換えで45分、職場の最寄駅から職場まで5分程度でトータル1時間です。
乗り換えが2回と少し煩わしく、かつ都市の中心部へ向かっていくため、満員電車が苦痛でした。
ただ、電車内では読書をしていましたので、大変有意義に過ごすことができました。
1-4.電車で40分
そして再び転職。現在の職場が電車で40分のところです。
自宅から最寄り駅まで5分程度で電車に乗り、電車移動や乗り換えで30分、職場の最寄駅から職場まで5分程度でトータル40分です。
これも乗り換えが3回と、電車に乗っている時間は少ないのに乗り換えが多いため、なかなか忙しい印象があります。
しかし40分という通勤時間は短く感じるもので、読書をしていてもあっという間についてしまうため、少し物足りなさがあります。
2.経験に基づく通勤時間の理想
以上の通勤を経験し、私の通勤時間の理想は
短ければ短いほどいいが、ある程度の通勤時間にはメリットがある
という結論に達し、そこから理想の通勤時間を15分~45分と導き出しました。
自転車通勤にしろ電車やバス通勤にしろ、15分~45分程度の時間を強制的に奪われることである種のメリットに代えることができるのです。
2-1.電車・バス通勤で読書時間の確保
電車やバスに乗っている時間はただ乗っているだけでいいので、スマホを見たり読書をしたり頭の中でいろいろ考え仕事の準備をしたりという時間に当てることができます。
読書に関して言えば、自宅では他にテレビや趣味など見ることややることがたくさんあり、本にまで手が伸びませんでしたが、電車やバス通勤をすることによって「移動中は本を読む」という読書習慣が身に付き、たくさんの本を読むことができました。
それが仕事や人生にも役立ちますので、通勤時間が自己研鑽の時間へと昇華することができます。
また疲れていれば仮眠を取ることができるのも電車やバス通勤の大きなメリットです。
2-2.自転車や徒歩通勤で運動時間の確保
反対に、自転車や徒歩通勤の場合では、強制的に身体を運動させることができます。
社会人になると、若い頃のように身体を動かす機会が極端に減るため、運動不足になりがちです。
運動不足は、身体の不調や病気の原因になりますので、日常的に運動習慣をつけることが望ましいです。
通勤時間に自転車や徒歩で毎日身体を動かすことで、筋肉や呼吸器が鍛えられ、日常生活を送ることが楽になります。
自転車・徒歩通勤を始めた当初は疲労が著しいですが、徐々に身体が鍛えられていき慣れますので問題ありません。
3.車・バイク通勤はデメリット多し
電車・バス通勤や徒歩・自転車通勤のどちらのメリットもないのが車やバイク通勤です。
3-1.運転に集中せざるを得ない
車もバイクも運転に集中しないといけないため、他にできることがありません。
車なら、まだラジオを聴いたり、音声で学習できる内容をスマホから流すということもできるため、少しは時間を有効に活用できますが、バイクはそうはいきません。
3-2.常に交通事故のリスクがある
車やバイクは常に交通事故のリスクと隣り合わせです。
通勤時間帯は混んでいますし急いでいる人が多いため、事故のリスクが上昇します。(事故が一番多い時間帯が通勤時間帯です)
3-3.通勤手当が十分に出ない
また職場から通勤手当が出る場合でも、車やバイク通勤はガソリン代程度しか支給されません。
車やバイクは乗るたびにタイヤのゴムやブレーキパッド、その他いろいろな部品を消耗します。
ガソリン代だけでは車やバイクの消耗品まで賄うことはできませんが、電車やバス通勤なら定期券が全額負担してもらえるところがほとんどでしょう。
4.車・バイク通勤の最大のメリット
2020年現在、車やバイク通勤の最大のメリットは感染リスクが最小限ということでしょう。
不特定多数の人が行き来する駅構内や3密になる満員電車は感染リスクが最大です。
どれほどソーシャルディスタンスに気を付けていたとはいえ、電車内ではそうはいきません。
その点、車やバイクにはそれらの感染リスクが一切ないため、「感染」の観点からだけでみれば最適な通勤手段です。
5.総合的に鑑みて自転車通勤が推奨される
以上の内容を総合的に鑑みると、自転車通勤ならば運動ができて交通事故も車やバイク程ではなく、また感染リスクも最小限に抑えられるため、これからのトレンドになるのではと考えます。
政府の非常事態宣言が解除された途端、また以前のような満員電車で通勤しなけらばならない日常が戻ってきています。
長きに渡って培われてきた慣習を変えることは難しく時間がかかるため、満員電車はまだまだ解消されることはないでしょう。
これからの時代、自分や家族を守るためにも、できるだけ自転車通勤にシフトしていくことが望ましいと私は考えます。
5.本記事のまとめ
- 通勤時間は短いほどよい
- 15~45分程度が理想的である
- 適度な通勤時間が運動や学びになる
- 車やバイク通勤はデメリットが多い
- 車やバイク通勤は感染リスクを抑えられる
- 総合して自転車通勤が現代のトレンドになる?
6.おわりに
多くの働く人にとって、通勤というのはまだまだ必要なものです。
その通勤時間をいかに有意義に過ごすかを考えつつ、かつ通勤時間をできるだけ短くしていくためにはどうすればいいかを模索することが大切です。
出勤日数を減らすこともトータルで通勤時間を減らすことになります。
働き方を考え、限りある時間を大切に使っていきましょう。