カワサキの250ccバイクである250TR。
生産終了したものの、大変人気のあるバイクで、中古相場も比較的高めに設定されています。
250TRのカスタム車両を入手したため、自分でできる範囲でDIYカスタムを行っている様子をご紹介していくシリーズ展開の今回は第16回目です。
前回の記事はこちらです。
前回は「ゴールドメダル」のグラブバーを装着しました。
純正でグラブバーがない250TRにとって、まさに純正品のようなクオリティをみせるゴールドメダルのグラブバーは第一選択です。
あらゆる角度からの画像もございますので、そちらも併せてご覧ください。
今回はエンジンカバーを研磨した件です。
1.スポンジやすりと研磨剤
以前にアルミのバッテリーケースを磨きましたが、今回のエンジンカバーも同様にアルミのため、以下のやすりと研磨剤を準備しました。
やすりならばペーパーでもいいのですが、筆者はこのスポンジタイプのやすりが使いやすくて重宝しています。
アルミの状態にもよりますが、概ね400番から1500番程度の番手のものをご用意ください。
やすりの後に使うのがこの二つの研磨剤です。
ワコーズのメタルコンパウンドとオートゾルのメタルポリッシュです。
この二つを仕上げとしてコンパウンド→ポリッシュの順に使います。
以上のツールを駆使していけば、ディスクグラインダーなどの電動工具がなくてもピカピカの鏡面仕上げにすることができます。
実店舗では2りんかんなどのバイクショップで全て揃うでしょうし、やすりならコーナンの方が比較的安く購入できます。
2.カバー磨きの作業開始
それでは作業を開始していきます。
当該のエンジンカバーはこのように一切の輝きを失っております。
アルミは定期的に磨いてやらないとどんどんと曇っていき、鏡のような輝きから最終的に灰色にまでくすんでいきます。
こうなってしまえば研磨剤だけでは輝きを取り戻すとはできず、ペーパーやスポンジによるやすりがけが不可欠です。
まずは表面や奥まったところにある汚れを落としていきます。
細かいところにもブラシが届くよう、歯ブラシを用いました。
砂利などを噛みながらやすりがけをしてしまうとアルミ地に深い傷をつけてしまいますので、やすり掛けをする前に綺麗に汚れを落とすことが大切です。
汚れが落ちたらやすりがけを開始します。
水研ぎで万遍なく、時間をかけて丁寧に磨いていき、番手を上げてはまた一層丁寧に磨きと、どんどんと番手を上げていきます。
最終的に1500番程度までやすりで磨いたら、ようやく研磨剤の登場です。
3.研磨完成
こうして研磨剤でもしっかり磨き、おおむね鏡面にすることができました。
まだまだ磨きが甘い感もありますが、しっかり磨き直すにはまた下の番手からやり直す必要があるため、今回はこの程度でよしとしておきます。
遠目からみると問題なく輝いているのではないでしょうか。
エンジンカバーを磨いただけで車両全体が綺麗になったように見えるから不思議です。
ちなみに反対側のカバーも磨きました。
磨きはお金もそれほどかけずに自分でやれるカスタムの最たるものだと考えます。
高いパーツに換装するカスタムも魅力的ですが、今回のように手間をかけてアルミパーツを磨いてやることもまた立派なカスタムでしょう。
大切な車両をもっと愛着を持つためにも、ぜひアルミ研磨に挑戦してみてください。
ちなみに研磨はアルミだけです。メッキ地やステンレスには研磨は禁忌ですのでご注意ください。