SR400の車検に向けての準備を進めてまいります。
筆者のSRが車検に通るには以下の課題をクリアする必要があります。
1.ハンドルロック復活
2.AIS復元
3.排ガス対策
4.光軸調整
前回ハンドルロックを復活させたため、残る課題は3つ、今回は2と3への取組みです。
筆者のSRは2001年式の3型であるため、排ガス検査があり、COとHCを基準以下にしなければなりません。
そのためまずは必要なパーツや材料を準備しました。
・AISの本体
・AIS用純正ホース
・負圧をとるホース
・コーナンの耐油ホース
・コーナンのホースバンド など
AISとは、「エアーインダクションシステム」の略で、画像中心の灰色のパーツがそれです。
仕組みは割愛しますが、AISは皆さん車検で使うため中古市場に出回りにくく、入手自体が困難でした。
もちろん新品でよければヤマハから取り寄せることができますが、車検のためだけのパーツに総額30,000円程度も出す余裕はありません。
毎日毎日、せっせとヤフオクやメルカリで探し、なんとか10000円で中古品を入手することができました。
まずはAISの一部を担うホースを装着。
ホースというよりは金属管ですね。AISをキャンセルする場合、この場所にホースの代わりにプレートを付けてフタをすればOKです。
次に、ブリーザーフィルターを外し、ホースを付けます。
このフィルターはペイトンプレイス製ですが、ペイトンプレイスには珍しく頑丈な造りになっています。(笑)見た目もシンプルでかっこいいです。
そこに信頼と実績のコーナンで購入した耐油ホースを取り付け、その口をキャブレターのファンネルのところまで持ってきます。
お次はAIS本体の取り付けです。
正規の場所とは異なりますが、SRのフレームには代替可能なポイントがいくつもありますので、どこでも大丈夫です。車検が終わればすぐ外しますし。
まず、画像ではAISの下側にあたる細いジョイント部とキャブレターをホースでつなぎ、負圧を取ります。
次に、AISの上側のジョイント部にホースを付け、これまたファンネルのところまで持って行きます。
仕上げにこの「茶こし」です。
ファンネルにフタをするためにフィルターが必要なので、代替品として75Φの茶こしに先のホース2本を通す穴をあけて取り付けます。
茶こしをファンネルに固定できるよう、針金を用い、引っ掛かりを作ります。
そうしてすべての工程が完成したものがこちらです。
なんということでしょう。AISからのホースとブリーザーからのホースがファンネルのところにきて、見事に茶こしで固定されています。(実際は少しぶらぶらしています)
これらの作業が、AISの復元および排ガス対策となるのです。
排ガス検査でCOとHCを基準値以下まで持ってくることは絶対なのですが、外見上も「ちゃんと対策してますよ」というアピールが必要になるのです。おそらく・・
あとはミクニのTMR40のキャブレターでも基準値以下にするため、パイロットスクリューを全部締めました。
締めることで混合気のガソリン濃度を薄くすることができます。
さらにそれに見合うアイドリングができるよう、アイドリングスクリューを調整しました。
最後に少しでも排気を綺麗にするためにハイオクを入れましたがエビデンスは無いです。
本当はフューエルワンを入れたかったのですが最寄りのバイク量販店が水曜で閉まっていたため、諦めました。
これにて自分でできる車検対策が全て終了しました。
光軸調整に関しては、車検間際に陸運局のそばにあるテストセンターに持ち込む予定です。
はたして、ユーザー車検に受かることはできるのであろうか!?
※2021年7月1日の整備記録より転記および加筆修正。