「過去の名車に憧れているけど車両価格も維持費も高く、故障も頻繁に起こるだろうからその後継機である現行車に乗ろう。」
このように、本当に好きで乗りたいバイクが様々な理由により手が出せないといったケースは多いでしょうが、別の車種でごまかすことはやめてください。
それで自分を納得させることは絶対にできないのです。
この記事では、乗りたい車両を後継機で我慢してはいけない理由を説明してきます。
今この瞬間も古き良き日本の名車に乗りたいと考えているあなたに有意義な内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
1.後継機で我慢するとは
冒頭の例のように「旧車がいいが、現在手に入れやすい後継機を選ぶ」といったように本当に乗りたい車両ではなく、それと似たメーカーが後継機として謳っている車両で妥協するということです、
具体的にカワサキの車種で例を出すとZ1じゃなくゼファー、W1ではなくW650など、似たような後継機で我慢するということです。
予め断っておきますと、ゼファーやW650をバカにする意図は決してございません。
実際の市場価値として、高騰している旧車と現行あるいは生産終了から比較的日が浅く入手しやすい車両とを並列して述べているまでです。
2.絶対に納得いかずしこりが残る
後継機を購入した場合、どのような気持ちになるでしょうか?最初は車両が手元にきた嬉しさが勝っているかもしれませんが、そのうち少しずつ不満が出てきます。
そう、後継機では自分が憧れ描いたバイクライフを謳歌することはできないのです。
現に筆者のお仲間がカワサキのW3に憧れていたのにバイクショップの勧めでW650を購入し、それをW3っぽくカスタムしたものの、ついぞ満足することはなく、結局W650を売り払い、W3を購入したのです。
W3に乗り出したお仲間は、旧車で手のかかるW3を心底嬉しそうに愛でていました。
少し脱線しますが、バイクショップにとっては車両価格が高いW3を選択されるより、W650をW3っぽくカスタムしていく方がショップに儲けが入るため、そちらを提案したのです。
利益が絡むショップの人間が、お客さんのことを第一に考えた提案なんてできるわけがありません。
3.本物に乗っている人に引け目を感じる
そうして後継機で我慢している人が本物(その人にとっての)に乗った人と出会った場合、どうなるでしょう?羨ましくてたまらなくなるのです。
そして本物の車両を間近に見ては、「なんで自分は妥協してしまったんだ」と自問自答を繰り返すのです。
そうなった途端、後継機でごまかしていることが恥ずかしくなり、車両への愛情が一瞬にして失われてしまことでしょう。
維持費が高かったり故障がちだったり、古い車両は後継機と比較してなにかと不便ですが、そんなことは全く問題ではないのです。
4.旧車っぽく仕上げることは痛い行為
後継機をそのまま乗るのではなく、旧車っぽく仕上げる方向性のカスタムも候補に挙がるでしょうが、それは痛い行為なのです。
メーカー自身が現行車に対して旧車をイメージしたカスタムパーツをラインナップすることは、メーカーのやることですからとやかく言うものではありません。
ですがご自身でそれをやることがいただけないのです。
「自分は○○に憧れているけどそれが買えないから別の車両をカスタムしてお茶を濁しているんだよ」と宣伝しながら走っているようなものです。
5.後継機そのものが好きならOK
最新の技術が取り込まれ随所において洗練された現代を走る後継機が決して悪いわけではありません。
後継機そのものが好きという方も多くいらっしゃいますでしょう。
そういった方々はオリジナルの旧車に乗る人達になんの負い目も感じる必要はないのです。
旧車が好きという人達と同様、あなたのタイプが後継機というだけのことなのですから。
胸を張って後継機のオーナーを名乗ってください。
6.本記事のまとめ
- 後継機で妥協するな
- 後継機をそれっぽくカスタムするな
- 名車への憧れは払拭されるものではない
- 後継機そのものが好きならそれでいい
7.おわりに
以上、名車の後継機で妥協してはいけないことについて述べてきました。
多分に筆者の主観が入った記事となっておりますので、ご気分を害された方は申し訳ございません。
ただ、バイク選びに妥協だけはしてほしくない、何物にも代えがたい魅力があなたが憧れた車両にはあると、そうお伝えしたいのです。