心地よい風を全身で受けながら、一体となって走り抜けるバイクは大変魅力的な乗り物です。
しかし、常に危険と隣り合わせであるため、整備などをしっかりとやってくれる信頼のおけるバイク屋との関わりが必要不可欠です。
この記事では、筆者の実体験をもとにダメなバイク屋の特徴を8つご紹介していきます。
ご自身のバイクライフをより素敵なものにするためにも、ぜひ最後までお読みください。
目次
1.腕が悪くミスが多い
腕が悪いことは論外です。
預けていたバイクを取りにいき、ウキウキで走り出すと違和感が・・??
命に関わる乗り物である以上、一度でもそのようなことがあった場合はそのショップはもう行かない方が良いです。
また、できればバイクの整備が大好きでたまらないという人が望ましいです。
本来、バイクをいじるということはとても楽しいことです。
仕事でかつ他人(お客さん)のバイクとなれば、100%楽しむことは難しいかもしれませんが、それでも好きで選んだ仕事でしょう。
お店の人が愛情を持って自分のバイクを扱ってくれていたらとても嬉しいですし、その人となりが共感を持ちます。
間違っても自分で「整備が嫌い」と言っているようなバイク屋にはバイクを触らせないようにしましょう。
2.整備士を持っていない
そもそもではありますが、整備士免許を持っていない、整備士がいないバイクショップには行く価値がありません。
整備士免許がないとできる作業も限られますし、裏付けられた知識と技術の証明がありません。
整備士免許がなく行われる整備のほとんどは違法であり、ただの法律違反で素人ということです。
そんな素人のお店でお金を払うなんてあほらしいため、すぐさま別のバイク屋に行くようにしましょう。
3.料金が不明瞭でわかりづらい
パイク屋の料金はわかりにくい傾向にあります。
大手の量販店などは「タイヤ交換 3,500円(税込)」などホームページや店内に掲載してくれていますが、小さいショップではオーナーに聞かないとわかりません。
そのため、こちらから料金を聞かないことには教えてくれず、作業をやってもらった後に思ってもいない額を請求されることもしばしばです。
バイクの作業は部品代と工賃を含めると、結構な額になってしまいますので、事前に料金をしっかりと確認し納得してから作業をやってもらうようにしてください。
事細かく料金のことを聞くことは当たり前のことであり、かっこ悪いことでもなければ細かくてケチなことでもありません。
先に料金がどれくらいになるかを聞いておかないと、自分の腕が悪くて時間がかかっていただけなのに、「一時間の工賃がいくらだからこれだけもらうね」とぼったくられることもありますので、必ず事前に料金を確認するようにしましょう。
4.外注ばかりで自分でできることが少ない
外注ばかりしていて自分でできることが少ないケースも気をつけてください。
外注するということは、単純にお上乗せされてお金がかかります。
確かに、例えば塗装や研磨などは専門の業者がありますので、「餅は餅屋」でそういった業者に依頼した方がハイクオリティであるということもあります。
しかし、今の時代、そんな塗装屋さんや研磨屋さんもホームページを持っていて、ショップからでなくてもユーザーから直接注文を受けてくれるところも多いです。
ただ間に入ってパーツを右から左に流すだけで大きな中間マージンを取られてはたまったものではありません。
それらの専門業者のホームページで料金相場を確認し、バイク屋に間に入ってもらうことでどれくらいの料金が上乗せされるのかを確認し、納得したのであればそれもOKです。
またひどいケースでは、車検さえも外注するバイク屋があります。
車検を外注するのではれば、もはやそのバイク屋に車検を頼む意味は全くないですよね。
1の項でも述べましたが、バイク屋のオーナー自身にバイク整備のスキルがあるということは大前提です。
5.情報をアップデートせず時代遅れに
バイク業界に限らずどんな業界でもそうですが、日々事情は変わってきており、日進月歩しています。
それがたとえ、旧車専門のショップだったとしてもです。
昔の車両とはいえ、旧車事情は常に変化しており、その時その時の流行り廃りが存在しますし、旧車専用の新たなパーツも様々なメーカ―が新発売していっています。
そういった情報を一切勉強しようとせず、何十年も前の自分の感覚だけを頼りしているようなバイク屋は時代遅れの価値観を押し付けてきます。
常に知識と技術をアップデートしているバイク屋に行くようにしましょう。
6.他のバイクショップの悪口を言う
医師の業界では「後医は名医」という格言があり、最初に診察した医師より後に診察した医師の方が患者さんにとって良い医師だったと感じるということです。
後から診察した先生はいわば後出しじゃんけんですので、最初に診察した先生の文句を言ったり悪いところを指摘したりすることができるためです。
これはバイク屋にもいえます。
以前にそのバイクの面倒を見てくれていたバイク屋の仕事をバカにしてくさすことで、あたかも自分の方が優秀であると信じ込ませ、お客さんを取り込んでいくのです。
バイク屋に限らず、人の悪口を言う人とは関わるべきではありません。
7.他にお客がほとんどいない
あなた以外の他のお客さんをほとんど見かけないということは、そのバイク屋は儲かっていないということです。
儲かっていないということは単純にデメリットしかありません。
儲かっていないバイクショップについては、こちらの記事にまとめていますので、併せてごらんください。
8.グッズ販売に注力している
ショップのロゴが入ったTシャツやツナギ、キャップなどを製作し販売しているバイクショップがありますが、これも要注意ポイントです。
アパレル関係は利益が大きく、売れさえすれば簡単に売り上げにつながります。
整備をして一時間6,000円の工賃を稼ぐことと、Tシャツとキャップが売れて6,000円入ってくることを天秤にかけると、後者の方が楽なことは明らかです。
グッズ販売自体はいいのですが、グッズ販売のうまみを知ることで、整備などの労働がおろそかになるケースが散見されます。
「同じ6,000円なら、グッズ販売で利益を出した方が楽だ」と考えるようになれば、軸足がグッズ販売になり、バイクの整備がいい加減になるのです。
そのように、どんどんと楽をして稼ぐことに味をしめてくると、額に汗して働くことがバカらしく感じるようになり、架空請求をするようになります。
バイクや車は見た目では実際に行われたのかどうかの判断がつかない整備が多々あります。それらの整備を依頼された際、何の作業もしていないにも関わらず、整備したことにして料金を支払わされる架空請求につながりかねないのです。
9.人が離れていく
ずっと来ていたお客さんがバイク屋に来なくなるには様々な理由があります。
転勤や転居でそのバイク屋に通えなくなったり、バイク自体を降りたりと、原因はいろいろ考えられ、そういった事情なら仕方ありませんが、それ以外にはどんな理由があるのでしょうか。
それは他でもない、バイク屋に失望したからこそです。
整備不良か、明細の不明確さか、無駄話を聞かされて鬱陶しいのかはわかりませんが、前項までにお示しした何かしらの問題点があって、そのバイク屋に失望したのです。
しかし、バイク屋は自分の不手際を棚に上げ、離れていった人間のことを悪くいいます。
「離れていったあの人がおかしかったのだ」と。
これをお読みの方で「自分にとってそのバイク屋に悪いところは一切ない」と感じていたとしても、他のお客さんが離れていったのだとしたら、そのバイク屋には必ず何かしらの問題があります。
なぜ人が離れていくのか?をしっかりと考えて、そのバイク屋を見極めてください。
10.本記事のまとめ
- 整備の腕が悪いのは論外
- 料金は明瞭会計が当たり前
- 外注ばかりしていることも注意
- 情報のアップデートは常に必要だ
- 人の悪口を言うのはバイク屋以前の問題
- 儲かっていないお店は論外でただの努力不足
- グッズ販売に注力しだすともはや末期で再起不能
- 他のお客さんが離れていくなら見極めろ
11.おわりに
以上、ダメなバイク屋の特徴8選についてお伝えしてきました。
バイクは命に関わる乗り物ですので、信頼のおけるバイク屋との関わりがとても重要です。
もし、今通っているバイク屋に少しでも本記事の内容に思い当たるふしがありましたら、疑いの目を持って接してください。
そして異常があればすぐさま指摘し、別のバイク屋を探すようにしましょう。
本当にしっかりとしたバイク屋もたくさんあります。