カワサキの250TRをDIYカスタム.13【アルミバッテリーケース手磨き】

250TR カスタム 250TRメンテナンス

カワサキの250ccバイクである250TR。

生産終了したものの、大変人気のあるバイクで、中古相場も比較的高めに設定されています。

250TRのカスタム車両を入手したため、自分でできる範囲でDIYカスタムを行っている様子をご紹介していくシリーズ展開の今回は第13回目です。

前回の記事はこちらです。

前回はこてこてに汚れていたチェーンを清掃しました。

チェーン清掃は基本的なメンテナンスですが、走りに直結する部分であるため、念入りな清掃が必要です。

日々の清掃をまめにこなすとバイクへの愛着がとても沸いてきますので、そちらも併せてご覧ください。

今回はアルミのバッテリーケースを手磨きした件です。

1.バッテリーケース

250TRには購入した時から、今はもう廃盤となってしまったダブルエム(wm:ウェリントン)のバッテリーケース(電装ケース)が装着されていました。

ですが画像の通り、アルミがくすんでおり、輝きを失っていました。

本来ならばアルミは鏡のように風景が映りこむほどに輝いており、その状態が私も好みなのです。

これを元の状態に戻すべく、磨いていきます。

 

2.スポンジやすりと研磨剤

アルミを磨くための道具はこちらです。

やすりならばペーパーでもいいのですが、筆者はこのスポンジタイプのやすりが使いやすくて重宝しています。

アルミの状態にもよりますが、概ね400番から1500番程度の番手のものをご用意ください。

やすりの後に使うのがこの二つの研磨剤です。

ワコーズのメタルコンパウンドとオートゾルのメタルポリッシュです。

この二つを仕上げとしてコンパウンド→ポリッシュの順に使います。

以上のツールを駆使していけば、ディスクグラインダーなどの電動工具がなくてもピカピカの鏡面仕上げにすることができます。

実店舗では2りんかんなどのバイクショップで全て揃うでしょうし、やすりならコーナンの方が比較的安く購入できます。

 

3.アルミ磨きの作業開始

ここから作業風景です。私は400番のスポンジやすりからスタートしましたが、もう少し状態がいい場合は600番など上の番手から進めていただいて結構です。


このようにやすりを水で濡らしながら、磨く面に偏りがないよう一面まんべんなく磨いていきます。(水をつけて磨くことを「水研ぎ」といいます)

注意点として、たとえば表面に元からあった傷を消そうと400番で磨いても消えなかった場合、それより上の番手で傷が消えることはありせん。

同様に、400番でついた磨き傷は400番以下でしかならすことができませんので、傷が残らないようしっかりと磨き込みましょう。

アルミ磨きに慣れていない人だと、最初の番手でつけた傷が気になって不安になる方も多いでしょうが、手順さえ守ればアルミは必ず綺麗に輝きます。

臆することなく丹念に磨いてください。


400番で磨いたあと、続いて600番→800番で磨いた状態です。

一枚目の画像と比べて、だいぶ周囲の風景が映りこんでいます。

ですがまだまだ鏡面とは言えません。

続いて1000番→1500番と磨いていきます。

このあたりの番手になると、目に見えてアルミの輝きが増してきますので、最初の頃の不安感は払拭され、綺麗になっていく喜びの方が勝ってくるあたりです。


風景の映り込み具合がだいぶシャープになってきました。

最後の仕上げとして、二つの研磨剤を贅沢に塗り込んでいきます。

使用する量に決まりはありませんが、ウェスに10円玉大ほどの量を出して様子を見、それでも足りないようなら追加で塗りたしてください。

そうしてしっかり磨き上げていき完成しました。

 

4.鏡面仕上げの完成


どうでしょう。新品のような鏡面を取り戻すことができたと考えます。

風景の映り込み具合も申し分ありません。

電動機器がなくともここまで綺麗になるということを、多くの皆さんに知ってもらいたかったのです。

再び注意点として、今回のように粒子の大きさの異なる研磨剤を順番に用いる場合、2つ目の研磨剤を使う前には1つ目の研磨剤をパーツの表面から確実に拭き取ってください。

1つ目の粗い粒子の研磨剤が残っていては、2つ目の細かい粒子の研磨剤が無駄になります。

そのためにも、研磨剤ごとにウェスを使い分けたり、キッチンペーパーなど使い捨てのペーパーを用いるといいでしょう。

 

5.おわりに

以上、アルミのバッテリーケースの手磨きについてご紹介してきました。

アルミはくすんでいくものの、自分で磨くことでこれほどまでに輝きを取り戻すことができる素晴らしい素材です。

メッキやステンレスはくすみにくい反面、アルミのように磨き上げることはできません。

手がかかる子ほどかわいいとはよく言ったもので、アルミがまさにそれです。

バイクのメンテナンスが嫌いな方にはアルミはおすすめできませんが、そうでない方はカスタム時など積極的にアルミパーツを選択し、そして磨いて磨いて大切にしてあげてください。


※画像はセパハンの頃に撮影したものです。

 

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