カワサキの250ccバイクである250TR。
生産終了したものの、大変人気のあるバイクで、中古相場も比較的高めに設定されています。
250TRのカスタム車両を入手したため、自分でできる範囲でDIYカスタムを行っている様子をご紹介していくシリーズ展開の今回は第6回目です。
前回の記事はこちらです。
前回はリアフェンダーにダブルエムのテールランプを加工して装着し、シートを載せたところでした。
今回はスピードメーターとタコメーターを装着した件です。
250TRには純正でタコメーターがありませんが、それを装着ししっかり機能させました。
メーターにお悩みの方の参考になる記事になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
1.現状のメーター
ベース車の250TRには、もともとデイトナの85φスピードメーターが装着されていました。
このスピードメーターは85φと大型で純正っぽいつくりで大変好きなパーツでしたが、この250TRではスピードとタコの2連のミニメーター仕上げにしたいと考えていたため、その構想を形にします。
2.メーターの選定
2連メーターの構成品として選んだものは、上記と同じくデイトナの60φメーターです。
※上記のタコメーターはポッシュ(POSH Faith)のもの
余談ですが、メーターはスピードとタコの雰囲気を合致させなければなりません。
全く同じ外見でなくてもよく大きさは揃えなくてもアシンメトリーでかっこよく仕上げることも可能ですが、文字盤のフォントやバックライトの光加減などは統一させることが望ましいです。
本筋に戻り、250TRは機械式のスピードメーターと電気式のタコメーターが必要です。
機械式と電気式がスピードとタコで間違って購入しないように注意してください。
3.ワンオフステーの作成
250TRのトップブリッジは少し特殊な形をしているため、メーターに付属してあるステーだけでは装着することができません。
まずはコーナンに行き、手ごろなステーを購入し、適した場所に穴を開けました。
目分量では必ずズレますので、装着するところを確実に測定して施行するようにしてください。
数ミリのズレが命取りになり全体の仕上がりに大きく影響しますで、こういうところこそ一切の妥協を怠らずに作業を進めていきましょう。
蛇足ですが、コーナンの多くでは、「セルフコーナー」という作業場所が存在します。
大半の道具を無料で貸し出ししてくれるため、自宅にはなかった電動ドリルをお借りし、持ち込んだステンレス用のドリル歯を装着して購入したステーに穴を開けました。
セルフコーナーは店舗内なので冷暖房完備ですし便利な道具がたくさんそろっていますので、ぜひ皆さんもご利用してみてください。
4.ワンオフステーの装着
ワンオフしたステーを装着すべく、もとあったスピードメーターを外しますが、こういったパーツの交換時こそ普段清掃できない部分を掃除するチャンスです。
通常ならパーツがひしめき合っていて手が入らない箇所でも、パーツを外してるために手が届き、汚れた箇所を綺麗にすることができます。
バイク屋におまかせしていたらこのようなことはできないため、DIYの醍醐味であるといえます。
取返しのつかないようなガンコな汚れが付く前に、定期的に清掃をするようにしましょう。
清掃後、ステーが無事装着されました。
ここにメーターを付けるだけならすぐに付くのですが、実際に可動させるために配線が必要ですので装着図は最後に持ってきます。
5.タコメーターの配線処理
機械式のタコメーターならギアワイヤとつなげるだけなので簡単ですが、250TRは電気式です。
そして純正ではタコメーターがついていないため、装着には少し手間がかかりました。
スピードメーターの配線はバックパネルのLEDをどこかの配線から持ってこればいいだけなので省きます。
問題のタコメーターですが、電気式タコメーターとは、イグニッションコイルなどに流れる電気信号を利用してエンジン回転数を示す方式のものです。
250TRのイグニッションコイルは車両右側のタンク下にあり、露出しているためアプローチが容易なのが救いです。
そこから電気信号を拾うべく、配線を分岐させる端子を用意します。
その端子をイグニッションコイルの奥側であるプラス端子に接続し、分岐部を作成します。
そうしてできた分岐をタコメーターの配線につなげることで、イグニッションコイルの電気信号を拾うことができ、タコメーターの針が動くようになります。
あとはもう一つ、タコメーターから出ている配線を説明書に書いてあった通り
・キーオンで通電する端子
・アース
これらをスピードメーターのプラスとアースに繋いである配線を二股にし、一緒に繋ぐことで無事接続することができました。
6.完成とおわりに
装着完成画像がこちらです。
想定通りのかっこよさに仕上げることができました。
エンジンをかけバックパネルを点灯させると、夜間ではこのように見えます。
同じデイトナで同じLEDライトのはずですが、光り方が若干違ったのは残念なところです。
しかしスピードとタコの両方をちゃんと機能させることに成功しました。
250TRにはタコメーターが純正でないことから、本当に成功するのか心配なところではありましたが、ネットでたくさんの先人たちの記録を拝見し、形にすることができました。
まだまだ250TRやエストレヤ業界には盛り上がっていってもらいたいため、その一翼を担えるべく今後も発信していきますので、引き続きご愛読ください。