カワサキの250ccバイクである250TR。
生産終了したものの、大変人気のあるバイクで、中古相場も比較的高めに設定されています。
250TRのカスタム車両を入手したため、自分でできる範囲でDIYカスタムを行っている様子をご紹介していくシリーズ展開の今回は第7回目です。
前回の記事はこちらです。
前回はスピードメーターとタコメーターを装着したところでした。
純正にはないタコ―メーターを機能させることができたことはとても嬉しかったです。
今回はハンドル交換をした件です。
セパレートハンドルからバーハンドルに交換したので、同様の交換を考えている方には参考になる記事になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
1.バーハンドルの選択
250TRには購入当時からセパレートハンドル(以下:セパハン)が装着されていました。
※上記リンクはSR400用ですが、フォーク径はわずか2φの違いなので流用可能です。
私はもう一台、SR400を所持しているため、ツーリングは専らSRです。
250TRはチャリティー目的の購入でカスタムを楽しんでいるところですが、ここにきて250TRで通勤しようかと考え出しました。
通勤に利用するとなればセパハンでは姿勢がきついため、バーハンドルへの変更を思い立ったのです。
バーハンドルにするならどのハンドルにするか考えた結果、やはりタンクをカワサキ・マッハ500SSをイメージしているため、それを引用しようと考えました。
こちらのマッハはヨーロッパ販売時のもので、オプションで一文字ハンドルが選べるようになっていたようです。
今回はこの車両のように、ハンドルがほぼまっすぐな一文字ハンドルに換装することとしました。
カスタムしたいけどパーツ選択に悩むという方は、憧れの車両に近づけることを目指すと良い選択ができます。
また今回のように「純正オプションであった」などのエピソードもプラスの効果をもたらします。
自分を納得させるための口実にすぎませんが、バイクのカスタムは自分が「これだ!」と感じさえすればそれでいいのです。
2.純正トップブリッジを装着
バーハンドルにするには装着中のWMのトップブリッジでは無理なので、250TR純正のトップブリッジをヤフオクで入手し、換装することとしました。
まずはトップブリッジを外します。
トップブリッジは中央の大きなステムボルトとフォークにマウントしてるボルトを2本外すだけです。
ステムボルトは大きいため、手持ちの工具では外せないもかもしれません。
車両の純正工具が揃っていればその中にステムボルトを外せる工具があるはずです。
念のため純正工具は大切にとっておきましょう。
このように、簡単にトップブリッジを外すことができました。
余談ですが、タンクより上で作業する場合、タンクをタオルなどで保護することを忘れないようにしてください。
万が一、工具などを落としてタンクがへこめば心もへこみます。
タオルを置くという簡単な予防で防ぐことができますので、必ず実施するようにしてください。
手元に届いた純正トップブリッジをまずは綺麗にします。
250TR用なので元から黒く塗装されていますが、色あせていたため早速塗装し直しました。
走行中も常に視界にあるコックピッド周りは最高な状態に保っておきたいものです。
少し塗装するだけで完成度がグッと上がりますので、欠かすことはできません。
また画像ではシャーシブラックを使用していますが、特にシャーシブラックである必要はありません。
金属用でさえあれば使用できますので、コーナンなどのホームセンターで売っている安いスプレーでOKです。
ちなみにシャーシブラックは、車やバイクなどの地面に近い裏側に塗装することでサビにくくする塗料です。
私もSR400のエンジンカバーなどバイクの裏側に塗っており、大変重宝しています。
塗装が乾いた純正トップブリッジが着きました。
社外品から純正品に戻すと、パーツ同士の組み合わせの精度の高さに驚かされます。
社外品は確かにかっこいいパーツが豊富ですが、やはり純正品のクオリティにはかないません。
3.一文字ハンドルの装着
トップブリッジを固定したら、お次はいよいよハンドルです。
ハンドルはトップブリッジに固定する前にセルやウインカーなどのスイッチ類とスロットル等を先にハンドルに通してください。
ハンドル先に固定してはスイッチ類等は入りません。
ハンドルが自由に動くうちにスイッチ類等を通しましょう。
スイッチ類等がハンドルに通れば、トップブリッジに固定し、完了です。
ハンドルが走行中に動いてしまっては大変危険ですので、しっかりとボルトを締めるようにしてください。
ミラーはカワサキ純正のWシリーズ用のラウンドミラーを用いました。
4.ハンドル交換完了
無事ハンドル交換が完了しました。
一文字ハンドルとはいえセパハンよりはだいぶ高い位置になったことで、楽に操縦できるようになりました。
またハンドルの切れ角も大幅に広くなったため、駐車場内などでの取り回しも容易になりました。
セパハンはかっこいいのですが、不便も多いです。
その点、一文字ハンドルはバーハンドルとはいえ適度な低さにあるため、バーハンドルの利便性と快適性に加え、セパハンのかっこよさも兼ね備えていると考えます。
こうして、通勤快速号がここに誕生しました。