自慢のライダースジャケットには、背中にオリジナルの文字やマークを書きたくなりますね。
エースカフェロンドンのライダースジャケットの背中に書いてある「ROCKERS」。
大変メジャーなマークであり、かっこよくて私も大好きです。
このROCKERSを私のSchottの618というジャケットの背中に書き写してみました。
マークの転写から完成までの手順を詳細に説明していきますので、ぜひご参考にしてください。
1.マークの転写
まずはROCKERSのマークを希望のサイズでプリントアウトし、ライダースジャケットにあてがってみます。
画像のものは少しマークが小さいため、何度か縮尺を調整し、納得のいく大きさを掴みます。
これでおおまかな完成図をイメージすることができました。
2.マークの切り出し
プリントアウトしたマークを0.5mmのプラバンに貼り付け、カッターで文字に沿ってプラバンごと切っていきます。
つまりステンシルを作成します。
直線は定規をあてることで難なく切ることができますが、
カーブはそうはいかないため、慎重に少しずつ曲線に沿って切っていきます。
こればかりは慣れですので、カッターの扱いに慣れていない人は練習が必要でしょう。
またカッターの刃は切れ味の良い新品、もしくは折りたての刃を用いるようにしてください。
「O」などは完全に切り抜いてしまうと、中の丸い部分がなくなってしまいますので、画像のように少し橋渡しを残すことがポイントです。
右のように文字を綺麗に切り出せたら次の工程です。
3.ステンシルの性能を試す
切り出したステンシルがしっかり役目を果たすか、紙においてスプレーを吹きかけてみた結果がこちらです。
おおむね満足のいく結果ですが、CとKあたりは少しステンシルが浮いたのかモヤがかかったような仕上がりとなってしまいました。
ステンシルが浮かないよう、ネオジウム磁石という強力な磁石を用いてステンシルを押さえようと考え、不用なポロシャツで試し吹きをしてみました。
このように、ネオジウム磁石は全く効果を果たさず、ステンシルが浮いてしまい、潮が吹いたような出来栄えになってしまいました。
ちなみに使用したスプレーは「染めQ」という布や革などを染めるスプレーです。
従来のスプレーが「色を乗せる」のに対して、染めQはその名の通り「染める」ことで色を変えていく優れものです。
しかし、今回はスプレーでは難しいと判断し、別の方法を行うこととしました。
4.ポスカとリキテックス
スプレーを諦め、もっと手軽に確実にと考えた結果、「ポスカ」を用いることとしました。
ステンシルの文字の枠に沿ってポスカで文字を起こしていきます。
一般的なポスカそのものですので、使用には問題なく、紙に文字を書くのとまったく同じような感覚で文字を記載することができました。
この文字の中を、ポスカではなく「リキテックス」という塗料で筆塗していきます。
リキテックスは耐水性で革ジャンの塗装によく用いられる優れものです。
塗りムラを発生させなよう、文字の大きさに合わせた面相筆を用意してください。
リキテックスによる作業も、小学校の図画工作レベルの絵の具遊びができれば無理なく行える程度です。
ポスカのふちどりからはみ出ないようにだけ気を付けて、集中して作業を遂行しましょう。
できれば新品の方が完成度が上がります。
5.完成とおわりに
こうして私の大切なライダースに大好きなROCKERSを書き込むことができました。
実物を近くでみると、やや塗りムラやはみ出した部分がありますが許容範囲です。
使用には問題なく、塗料がハゲることもありません。万が一ハゲたとしても、また塗れば元通りです。
やや難易度は高めですが、オリジナリティを追及したい方にはぜひ挑戦してもらいたい作業です。
皆さんの好きな言葉やマークを入れ、背中で語りながらバイクで楽しくツーリングに出かけましょう。