去る8月13・14・15日の3日間に渡り、ライダーの聖地と名高い四国へツーリングに行ってきました。
四国はライダーにとって気持ちのいい道が縦横無尽に張り巡らされているというユートピアのような魅力的な島です。
コースや美味しい食べ物を下調べし、機体の各部オーバーオール等を行い、準備万端にしていざ朝6時に出発。
高速に乗り、順調に明石海峡大橋~淡路島~大鳴門橋を越え、無事四国上陸。
徳島までは特に面白くない道のりと専らの評判ですが、筆者にとっては久しぶりの高速なので、爽快に飛ばせて気持ちの良い心地です。
徳島に母方の実家があるため、父の運転で何度も来ていますが、まさか自分でバイクで来る日が来るとは・・。
まずは室戸岬を目指して南下します。11号線→55号線→24号線→また55号線とひたすら進み、最初の快走路である南阿波サンラインへ。
山々から海岸線と余す事なく堪能出来る道のりで、気持ち良く走りながらあっという間に室戸岬へ到着。
地図で見ると尖っているように見えますが、人間サイズだとそれを感じることはできませんでした。
中岡慎太郎が太平洋を眺めています。
綺麗なビューポイントがたくさんありました。岬を後にし、山を登って室戸スカイラインへ。
下から見ている時点で綺麗なつづら折りになっている道が見え、ワクワクが止まりません。実際に走ると、幾度となく押し寄せてくるU字カーブに感激しながら身体を傾けていきました。
そうこう登っている間も、眼前には海が広がっており、常に絶景のビューです。
そしてスカイラインが終わり、下って行くとお昼ご飯の場所である「キラメッセ室戸」に着きました。ここでくじらの竜田揚げ定食を実食。
くじらなんて、さえずり以外は給食以来ではないかと思いを馳せながらも、鶏肉みたいで激烈に美味しいものではないなと苦笑。まあ一食の価値はあるでしょう。
そしてここから高知まではあまりつまらない道が続きますので、一気に桂浜へワープ。
逆光の竜馬。綺麗な浜です。桂浜を堪能したら一日目の宿へチェックインし、愛機を休め、晩ご飯へ。
はりまや橋を横目にし、高知料理のお店に入ります。
カツオのたたき
ウツボの唐揚げ
北新地の高級魚料理店でアルバイトをし、新鮮なお魚を食べさせていただいた筆者にとっても絶品なものばかりでした。
一人旅、ビールの肴にこれらを食す・・至福の歓びです。
しかし一人だとこれだけでお腹が満たされてしまい、いろんなものを食べることができないのが一人旅の欠点ですね。
そうして夕食が終わり、ホテルに戻るとすぐさま爆睡。朝早くから一日中走っていたら疲れます。しかし心地良い疲労感。
次の日も楽しいことしかないのだろうと考えながら眠りにつきました。
二日目の朝、5時出発でホテルを後にし、いきなり太平洋を臨む14.23号線を経てすぐさま快走路・横浪スカイラインへ。
途中のクジラのオブジェ。串刺し感がすごい。
ホテルを出てすぐに素晴らしい道からの幕開けです。しばらくは56号線走りますが、ここら海からは離れ、四万十川の分流等と交わりながら田舎道を流していきます。
そうして通称「サニーロード」と呼ばれる321号線へ。山から海への変化が楽しく、松林があったり砂浜があったりとテンション上げてくれる道です。
そして足摺岬に到着。ジョン万次郎が太平洋を眺めています。
絶景の灯台。
足摺スカイラインの帰り道、異音と変な振動がしました。異常事態発生!
機体から降りて各部チェックすると、問題の箇所がわかりました。
ペイトソプレイスのロングフェンダーの溶接部分が見事に分離し、ロングなフェンダーが激しく振れてしまっていたのです。
これでは音と振動が気になるし、ナンバー脱落等のおそれ影響を考えて、応急処置を施しました。
故障一連の画像がなくて申し訳ございませんが、たまたますぐあったコーナンにてゴムの板を購入し、患部にあてがうことで問題を解消することができました。
一時的ではありますが、まあ帰るまではもつだろうと気楽に考え、再出発。
足摺岬を出、サニーロードに戻ります。普通に当たり前のように気持ちいい道が続きます。
お昼ご飯のサニーサイドパークに到着。定食屋にてお造り定食を食しました。それほど美味しいものではなく、また隣にある水槽の磯臭さが大変つらかったです。
お腹が満たされたところで休憩を終え出発、サニーロードが終わり、56号線・すくも街道を一気に北上します。
西側には美しい宇和海が広がっております。
快走路なのはもちろんですが、特筆するような出来事もなく街道を抜け、宇和島に到着。どうしても行きたかったところに来ました。
筆者の職場である法人内のグループ病院です。やはり立場上、来てみたかったのです。
まあ中に入ったりはせず、すぐさま正規ルートに戻り、予約していた宇和島駅周辺のホテルにチェックイン。荷物を置き、晩御飯へ。
じゃこ天
太刀魚の皮巻き
さつま飯
北新地の高級魚料理店でアルバイトをしていた筆者にとっても、郷土料理は最後まで間違いありません。
ホテルに戻り、即爆睡。ベッドにて至高の心地。二日間走りっぱなしだと流石に体にこたえますが、それを上回るおもしろさ、楽しさで満ち溢れております。
三日目、早朝5時。四国旅の最終最大の目的地・いざカルストへ。
道中雨は降らずとも、水分を多く含んだ霧がすごく視界不良、かつ真夏なのに寒くて体が冷え込みます。
凝り固まった四肢を慎重に操りながら危なげに進んでいくと、徐々に霧は晴れ温もりを感じ始めた頃、カルストの入り口に着きました。
ドキドキワクワク!進めカルスト。
登り始めるや否や、楽しいカーブの連続、気持ちの良いワインディングロード。いつもの練習コースである奈良県は月ヶ瀬にある好きなカーブが何度も何度も迫り来るようです。
快善たるカーブをこれでもかというくらいに堪能でき、満足感に浸りながらカルストを下山。本当に楽しかった・・
惜しまれながらも四国旅、ついに帰路につきます。帰りのルートは、もう一度明浜方面を走り、絶景のメロディーラインに寄り道してから伊予インターで高速に乗ろうと考えていましたが、ちょっと身体もこたえてきたため、急遽カルストから近い高知の須崎インターから乗ることにしました。
須崎から鳴門まで一気にワープ。面白くない高速、旅の疲れもピークなため、眠気全開。バイクに乗ったことのない人にとって、バイク運転中に眠気が襲ってくるなんて信じられないようです。眠眠打破的なものを飲み、眠気に打ち勝ちつつ、小さい頃から徳島の田舎の帰りに寄っていた鳴門大橋近くのパーキングへ。
屋上が特徴的で何十年も変わりません。どうでもいいですね。
そこからまだ長い高速を経て、無事家に到着。なんやかんやで充実した3日間でした。
来年も気持ちを新たに、晴れやかなる無垢な思いで、四国巡礼ツーリングに臨みたい所存でございます。
この旅の総走行距離は約1200kmで、ほぼマシントラブル無く、完全に安心して進むことができました。
ご愛読ありがとうございました。次回作のご期待下さい!笑
※2013年8月20日の整備記録より転記および加筆修正。