サイドカバー装着に向けて準備を整えてきましたが、今回はついに装着に至る過程をお送りします。
「〇〇に至る」で思い出しましたが、我孫子武丸先生の「殺戮にいたる病」は一読の価値ありです。
筆者のTRはフレームがスムージング加工されており、前オーナーであるパイセンに不要と判断されたステー類が軒並みカットされています。
サイドカバーを固定するステーも例外なくその存在を抹消されていました。
なんとかステーを新設しなければならないが、筆者に溶接の技術及び設備はございません。
そうして頭を悩ませて、どこか使えるポイントはないかと実機を入念に観察し、廃材のステーを組み合わせながら試行錯誤した結果、
ここの穴が使える!前の方はエアクリーナーボックスを止める穴を、後ろの方は純正のリアフェンダーを受け止めるステーの穴を利用します。
ステーを組み合わせて
実際にフィッティングしていくと、このようなステーの配置でちゃんと装着されることがわかりました。
フレームを傷つけることなく、また変にゴテゴテさせることもなく純正に近いサイドカバー受けを構築することができました。
サイドカバーを仮止め、バッチリ!
反対側も同様にうまく収まりました。
あとはサイドカバー下側のボルトで止める穴をどうするかです。
余談ですが、こういう現物合わせの作業をする時は予備のパーツがあると、汚れてもいいので気楽に効率よく作業ができました。
サイドカバーの下側固定ですが、いろいろ考えた結果、サイドカバー同士をステーで固定しようと思いました。図で示すとこんな感じです。
あまり強度はいらないけど、パコッと工具も無しに外れることは頂けない。ボルトで固定さえしていればOKという甘い考えです。
アルミステーをコの字状にして両端それぞれに穴を開けて、
ボルトで固定。長さが合わなくて現物合わせに苦労しました。
このように純正通りについて完成!
今までの画像書き込みではない、正真正銘のサイドカバーが装着された250TRです。
思い描いていた通りで、かっこいい。
この形で結構な距離を走りましたがポロリもなくしっかり固定されております。
構想から完成まで結構時間がかかりましたが、納得のいく姿になりました。
しかし今回の記事のステーはまだまだ改善の余地がありますので、また製作すると思います。
いつも言ってますが取り組むべき課題があると楽しいですね。
250TR、いろいろ勉強させてくれます。
※2019年3月16日の整備記録より転記および加筆修正。