見事無惨様を倒し、大団円となった『鬼滅の刃』。
アニメの人気、映画の人気、そして原作が全23巻というちょうどよいサイズ感も相まって、空前絶後の爆発的なヒットを飛ばしています。
筆者も映画『無限列車編』が公開初日を迎えた頃にコミックスを全巻大人買いをし、一瞬でファンになってしまいました。
大人気の中、惜しまれつつも連載終了した『鬼滅の刃』ですが、もし昔のとあるジャンプ作品のように『鬼滅の刃』も編集部による「引き伸ばし」になっていたとしたら、一体どんな続編が繰り広げられていたのでしょうか?
この記事では、マンガ好きな筆者が『鬼滅の刃』の続編を勝手に考察していきます。
原作リスペクトを前提として書いておりますので、暖かいお気持ちでぜひ最後までご覧ください。
0.ドラゴンボール
昔のとあるジャンプマンガ作品である大人気『ドラゴンボール』ですが、こちらはえげつないほどジャンプ編集部からの引き伸ばしにあったようです。
真実は定かではありませんが、作者である鳥山明先生は、本来フリーザ編で終えるはずだったものをジャンプ編集部の意向により、セル編、魔人ブウ編と続けざるをえなかったとの噂です。
そのため、当時の読者はフリーザで最高潮を迎えたのに、フリーザを倒した後も同じような敵が現れたために興ざめした方も多かったようです。
もっとも、『ドラゴンボール』がここまで世界的に大人気作品になったのは、魔人ブウ編まで続いたからだと考えます。
1.無惨様のボス
『鬼滅の刃』の作中において、ラスボスであり鬼の始祖であり、そして唯一人間を鬼にすることができる「鬼舞辻 無惨」、通称無惨様。
今挙げた通り、無惨様が鬼の始まりであり、鬼たちの創造主という扱いです。
ですが、これが引き伸ばしになっていたらどうでしょう?
たとえば、ドラゴンクエスト3では、魔王バラモスがラスボスだと思っていたら実はバラモスは大魔王ゾーマの一配下に過ぎなかった!
といったように、無惨様は実はもっと強力な鬼の部下に過ぎないという設定にされる可能性もあったでしょう。
しかしそれでは、極悪ながらも小物感があってどこか憎めなくて、でもかっこいい無惨様の魅力が激減してしまいますね。
2.別の地域から現れた鬼
『鬼滅の刃』の舞台は、主に東京都内で完結しています。
そのため、たとえば「関西からより強力な鬼がやってきた!」
といったような新たな敵を仕立て上げることも可能でしょう。
無惨様は1000年ほど生きているため、1000年前はおそらく都のあった奈良や京都にいたでしょうから、その時に人間を鬼にしてほったらかしていた鬼が多くの人を食べ、無惨様以上の強さを持ってしまったり、日の呼吸を扱う者が頼壱さんの他にもいたと無理やり作りだし、その人物を食べた鬼、などなど。
『ドラゴンボール』では、フリーザが宇宙一の強さという設定だったため、その後のボスであるセルは、孫悟空やピッコロ、そしてフリーザなどの細胞を取り込んだ生命体にして強さを裏付けたました。
味方サイドの力を取り入れた敵サイド、というのはよくある設定です。
3.無惨様はお館様の担当に過ぎない
前項でお示ししたように、『鬼滅の刃』はほぼ東京都内の話ですから、実は日本中に鬼がいて鬼殺隊もあって、無惨様は産屋敷のお館様の担当の鬼に過ぎないというパターンも考えられるでしょう。
別の鬼殺隊支部は無惨様よりもっと強い鬼の相手をしており、産屋敷支部は支部の中でも下の方の組織であり、もっと強い柱が所属する支部が複数存在するということも、引き伸ばしになると生じかねない設定でしょう。
『ドラゴンボール』では作中トップの存在だと思っていた界王様の上に大界王様がいたり、さらにその上の界王神様などがどんどん登場してきてスケールがバカでかくなりました。
それと同様に、お館様の更に上がいるというパターンです。
4.おわりに
以上、「もしも『鬼滅の刃』がジャンプ編集部に引き伸ばしにあっていたら?」という観点から続編を考察してみました。
もし、『鬼滅の刃』が引き伸ばしになっていたら、これほどの大ヒットにはならなかったのかもしれません。
『鬼滅の刃 無限列車編』で煉獄杏寿郎さんが
「いつか死にゆく人間だからこそ、はかなさがあって愛おしい」
と言っていたように、作品もはかなく終わっていくからこそ名作になるのだと考えます。