ついにSR400のユーザー車検を迎えることとなりました。2年後も迷わないよう、手順を正確に記載していきます。
まずはユーザー車検の予約です。
自動車技術総合機構の検査予約システム-予約トップ (naltec.go.jp)からご自身が受ける運輸局にて希望の日時を予約します。
運輸を間違えないこと、また直前では枠が空いてない場合がありますので早めに予約を取ることに留意してください。
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そしてユーザー車検の当日です。当日は検査を受けることだけに注力すべく、整備は必ず事前に済ませておきましょう。
当日になって、あれが無いこれが無いと修学旅行の準備みたいになっては敵いません。
必須の持ち物として
・車検証
・軽自動車税納税証明書
・自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責)
この3点の書類が絶対に必要です。
また検査が不合格となった場合、現場で調整できるようこれらの工具を用意しました。
最低限これだけあればなんとかなると判断しました。あとウェスもあるといいかなと考えます。
以上の荷物を持って、バイクで運輸局へ向かいます。うっかり自動車や原付などで行くと自分が大嫌いになりますよ。
最初に行くところは運輸局ではなく光軸調整のためのテストセンターです。
大体どこの陸運局にも近くにこんな感じのテストセンターがあります。テストセンターでは1,500円程度で、ものの数分で光軸調整をしてくれます。
筆者のSRは純正のヘッドライト周りですが、やはりズレていました。
車検は1日に3回まで挑戦することができますが順番待ちの時間が結構かかりますので、必ず事前にテストセンターに寄り、光軸を完璧にしておきましょう。
テストセンターの方が「不合格だったらまた来てください」と言ってくれましたが、その時は無料なのかまた1,500円かかるのかは不明です。
光軸を整えたら、いよいよ本丸の運輸局です。
こちらは大阪の寝屋川市にある「大阪運輸支局(A棟)」です。ガラス張りな外観はモダンでおしゃれ、冷房も効いており快適な建物です。
中に入り、画像手前にある「9 ユーザー車検受付」の窓口にQRコードリーダーがあります。
そこで車検証にあるQRコードを読み込ませると受付完了です。
「自動車検査票1」など複数枚用紙が出てきますので、それらを持ってA棟向かって右側にある「C棟」に行きます。
こちらのC棟で、ユーザー車検に必要な書類(印紙の貼ったもの)を購入し、重量税を支払い、自賠責を更新しておきます。
A棟・C棟でもらうなり購入なりした書類を持って、持って検査レーンに向かいます。
レーンに行くと、このように順番待ちの列ができています。
午後の検査の場合、昼休憩が12時~13時までありますので、その間に車両を順番待ちの列に並べておきましょう。
順番が回ってきて、いざ尋常に検査開始。
まずは灯火類から
・フロントウインカー右左
・ハイビーム
・ホーン
検査員が後ろに回って
・リアウインカー右左
・ブレーキランプフロントリア
ハザードランプは検査対象ではないのか、見られませんでした。
「はいどうぞーはいーはいー」と、テンポよく進んでいきますので、素人感丸出しで戸惑わないようにしましょう。
次が一番気がかりだった排ガス検査です。プローブという検査棒を自分でマフラーに差し込み、COとHCの値を測ります。
ドキドキしながら結果表示板を見ていると・・・
「CO 〇」
「HC 〇」
合格です。やりました。この時点で至福の歓びに満ち溢れました。
筆者がプローブを差している間、検査官の方が車幅を測ったり外観を目視していらっしゃいました。
AISの復元やファンネルの茶こしフィルターあたりもちらっと見たくらいで、別段注視するといった様子はありませんでした。
続いてスピードメーターの検査です。スピードメーターを前輪か後輪かどちらで計測しているかを選択し(デフォルトは前輪)、車輪をテスターにセット。
左足側にある「フットスイッチ」踏みっぱなすことで車輪のテスターが高速で回転し、外的要因で車輪が回転してスピードメーターを動かします。
メーターの針が40Km/hに来たタイミングでフットスイッチを放す、これによりスピードメーターが正しく機能しているかを確認するのです。
無事合格。そのままフロントとリアのブレーキ検査です。
まずはフロント、次にリア、正面の電光掲示板の指示に従い、「ブレーキをかける」と出たら公道では絶対しないくらいしっかりとしたブレーキをかけます。
ブレーキに異常があればすぐわかりますので、これは心配することなく合格です。
とはいえ、前回の車検からダブルディスクをシングルに、メッシュホースをゴムホースに替えたため、少し不安でした。
最後に光軸検査です。これもテストセンターでの調整が功を奏し、全く問題なく合格しました。
ちなみにハイビームしか測定しません。
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以上で検査の全てが終了しました。
検査レーンから出て、遠くにいる検査員に合格のハンコをもらいに行き、A棟へと戻ります。
検査員が近くにいなかったため、わざわざ遠くの検査員のところまで行く必要があります。
A棟の7番窓口に書類を出すと、数分で新しい車検証とステッカーが交付されます。
感無量の極みです。無事独力で車検に合格することができました。
今回の検査では、音量測定とハンドルロックの確認がありませんでした。
外見がほぼ純正だからでしょうか?まあ油断は禁物ですね。
かかった費用
・光軸調整:1,500円
・車検手数料:1,730円
・重量税:5,000円
・自賠責:9,270円/2年
たったこれだけです。
これが純粋に車検にかかる費用です。バイクショップに依頼すれば費用に見合った整備をしてくれているはずですので、今回のような素通しとは比較できません。
今後も整備の知識と技術を向上させ、より確実に安心安全を心がけてバイクと向き合っていこうと考えます。
※2021年7月3日の整備記録より転記および加筆修正。