世界的にも大人気な『ドラゴンボール』には筆者も物心ついた時には既に心奪われ、大ファンになっていました。
今回は30年以上もの間、気になっていることがあったので検証してみました。
それは、地球とナメック星、そして惑星フリーザNo.79の位置関係です。
ナメック星はピッコロの故郷であり、悟空たちが仲間を生き返らせるためにドラゴンボールを探しに行き、ベジータやフリーザ軍との死闘を繰り広げた熱い舞台です。
そして惑星フリーザNo.79は、その名の通りフリーザ軍が根城とする星です。
作中には地球・ナメック星・惑星フリーザNo.79の位置関係が明確には描写されず、移動日数でのみ表現されていました。
それが実際にどのような位置関係になるのか、作中の限られた情報を参考にして図に落とし込んでいきます。
本記事は「光速」や「ワープ」など「宇宙もの」によくある小難しい話ではなく、すごく細かい理系の数式なども一切排除して単純に考えていますので、ドラゴンボール好きな方なら簡単に理解できる内容となっています。
また、情報は原作のみ用いることとし、アニメには言及しておりませんのでご了承ください。
目次
1.距離の基準となる宇宙船
ドラゴンボールのナメック星編にはいくつかの宇宙船が存在します。
- ブルマ・クリリン・悟飯が乗った地球の神様の宇宙船(ナメック星製)
- ベジータやナッパ、幼少期の悟空などが乗った1人乗り用の宇宙宇宙ポッド(フリーザ軍製)
- 悟空が乗ってきた宇宙ポッドをブリーフ博士(ブルマの父)が改造した宇宙船
- フリーザ一味が乗船している大型宇宙船
以上の4つの宇宙船が存在しますが、中でも今回のテーマでは2と3の宇宙船がカギとなります。
2と3の宇宙船は基本的には同じものであり同じ性能であると言えます。
3の宇宙船は改造しているとはいえ、地球よりはるかに進んだ科学力で作られたエンジンにはブリーフ博士でも手が出せないと考え、2と3は同じ速度としました。
以上のことから、惑星の位置関係を算出するのに重要な要素となる2と3の宇宙船を基準に考えていきます。
2.それぞれの惑星間の移動日数
仮に、悟空とベジータが地球で初めて戦った日を5月1日とします。
2-1.ベジータの動き
その日にベジータは悟空たちに敗れ、宇宙ポッドで惑星フリーザNo.79に18日間かけて帰還します。(5月19日)
すぐ様治療を開始。回復までの時間は明言されていませんが、おそらく数時間程度です。
そしてその日のうちに同型の宇宙ポッドでナメック星に向けて出発しています。
2-2.ブルマたちの動き
一方、ブルマは、5月1日の翌日、5月2日にミスターポポに連れられ、神様の宇宙船を発見し、その10日後にナメック星へ向け出発します。(5月12日)
ブルマ・クリリン・悟飯は34日かけてようやくナメック星に到着します。(6月15日)
2-3.ベジータとブルマたちの動きを総合して
ブルマたちがナメック星に到着したすぐあとにベジータも到着しています。
このことから、ベジータは惑星フリーザNo.79からナメック星まで宇宙ポッドで27日を要したことになります。(6月15日)
ブルマとベジータの動きを総合することで、惑星フリーザNo.79からナメック星への宇宙ポッドでの移動日数が判明しました。
2-4.悟空の動き
そして、悟空が宇宙ポッドを改造した宇宙船で地球から6日間でナメック星に到着しています。
悟空はブルマたちやベジータがナメック星に到着した6月15日に出発し、6日間かけてナメック星に到着しています。(6月21日)
そしてその日中にフリーザを撃破!
蛇足ですが、長いナメック星編も実はたったの6日間のお話だったのです。
3.移動日数による惑星の位置推測
以上のことから、
ナメック星は、宇宙ポッドおよびそれを改造した宇宙船で
- 惑星フリーザNo.79から27日間かかる
- 地球から6日かかる
これらを満たす位置にあるということが明確になりました。
この条件をクリアする地球・ナメック星・惑星フリーザNo.79の位置関係は以下の通りです。
宇宙空間ですので平面ではなく奥行きなど3次元的に考えないといけませんが、それでも概ねこのような位置関係に納まります。
また、惑星は公転するため位置が変わりますが、宇宙の広さや宇宙船の速さからすれば公転による位置のズレは誤差程度であり、全く問題になりません。
このように図で表してみると、惑星フリーザNo.79から見れば、意外にも地球の向こう側にナメック星があるということがわかりました。
4.まとめ
以上、地球からナメック星と惑星フリーザNo.79の位置関係を可視化してきました。
昔から気になってはいたもののネットで調べても惑星の位置関係は出てこなかったため、今回の記事作成に至りました。
ツッコミどころもあるかと存じますが、ドラゴンボール愛に免じてご容赦くださいませ。
この記事を作成していく中で、どんどんと考察していきたい事柄が出てきましたので、また追々更新していきたいと思います。
しかしながら、いつまでたってもドラゴンボールというコンテンツは不朽であり、今後の展開がますます楽しみです。
5.位置関係を踏まえての考察 ※随時更新予定
5-1.宇宙船の速度は同じと言えるのか
ここで宇宙船の速度について言及していきます。
筆者は悟空の宇宙船とベジータの宇宙ポッドを「同じ速度」と仮定していますが、果たしてその仮定は正しいのでしょうか?
悟空の宇宙ポッドはおよそ20年以上前に悟空が地球に来た時のものですので、単純に考えて「20年落ち」です。
20年前の悟空の乗ってきた宇宙ポッドとベジータの乗る宇宙ポッドが同じ速度と言えるのでしょうか?
ブルマの父であるブリーフ博士は宇宙ポッドを大型の宇宙船に改造したとはいえ、こと宇宙船に関してのブリーフ博士とフリーザ軍の科学力とは雲泥の差があるため、速度にまで手を加えられたとは考えられません。
5-1-1.宇宙ポッドの最終形か?
宇宙ポッドの設計は既に20年以上前から「完成」しており、それ以上のバージョンアップは必要ない状態にまで達していたということが考えられます。
たとえば、ホンダのカブのように、長年ほとんど設計は変わらずともベストセラーで多くの人に愛されているバイクという実例と照らし合わせると、あの宇宙ポッドはまさにフリーザ軍にとってのカブであり、宇宙ポッドの最終形と言えるのではないでしょうか。
5-1-2.宇宙航空法の制定について
道路交通法や海上交通安全法、航空法といったように、交通には法律がつきものです。
宇宙間航行がさかんに行われているドラゴンボールの世界でも、たとえば「宇宙航空法」といったような宇宙空間を航行するにあたっての法律があっても不思議ではないでしょう。
そうであれば、ホンダのカブのように、「50ccの原付は時速30kmまで走行可」といったように、宇宙ポッドの速度も上限があり、20年落ちの宇宙ポッドと同じ速度であると考えることができます。
5-1-3.まとめ
以上の考察から、悟空の宇宙ポッド(ブリーフ博士が改造した宇宙船)とベジータの宇宙ポッドが同じ速度であると仮定した次第です。
もし同じ速度でなく、悟空のポッドの方が旧型で遅かった場合、地球とナメック星と惑星フリーザNo.79の位置関係は変わってしまいます。
そうすると、ナメック星の位置が地球と惑星フリーザNo.79の間にある可能性もでてきましたが、あらゆる考察ができることが作品の醍醐味ともいえるでしょう。