カワサキの250ccバイクである250TR。
生産終了したものの、大変人気のあるバイクで、中古相場も比較的高めに設定されています。
250TRのカスタム車両を入手したため、自分でできる範囲でDIYカスタムを行っている様子をご紹介していくシリーズ展開の今回は第8回目です。
前回の記事はこちらです。
前回はハンドルをセパレートハンドルからバーハンドルに交換したところでした。
交換した一文字ハンドルは、セパハンとバーハンのちょうど中間の位置づけで、機能とかっこよさを併せ持つ逸品です。
今回はそのハンドル交換に伴い、メーターの位置を変更したことと、再びウインカーを交換をした件です。
メーターやウインカーなど、ささいな位置にこだわって装着していますので、ぜひ最後までお読みください。
1.メーター位置変更
セパハンからバーハンに交換したことにより、コックピット周りのパーツが全体的に上に位置することとなりました。
そうなると、メーターの上部とトップブリッジが赤いラインで面一(ツライチ)になってしまい、違和感が生じてしまいました。
ツライチを解消すべく、メーターステーを反転させて装着し、既存の付け方より前方かつ上方にメーターを位置させることができました。
このように、同じステーでも角度や向きを変えるだけで理想の付け方ができる可能性があります。
すぐに別のステーを用意するのではなく、まずは持っているものを工夫して装着してみましょう。
2.タマゴ型ウインカー
次はウインカーです。
先日の記事にて、ウインカーはCB72タイプのものに交換していました。
ですが、理想のマッハ500SSのウインカーに目を付けたところ、大層かっこいいウインカーを装着していることに気づきました。
そこでウインカーをマッハ500SSの純正品と同型のものに変えることとしました。
このタマゴ型ウインカーは、250TRの純正ウインカーと同じような大きさなので250TRにも十分似合うだろうと考えました。
理想の車両だからとウインカーなどを同型のものにすることが必ずしもベストとは言えません。
パーツが似合うかどうかは実際に車両に装着してみないことには判断しかねるため、十分思考を巡らせてください。
2-1.フロントウインカー加工
実際にウインカーを装着してきますが、リアは難なく交換することができました。
次にフロントですが、従来はフロントフォークに250TR専用のウインカー移設ステーをかましてフォーク部にマウントしていました。
ですが、画像のようにアンダーステムをフォークにマウントするボルトに挟むことになるため、アンダーステムのフォークを保持する力が減衰しないか心配しながら乗っていました。
心配しすぎかもしれませんが、用心するに越したことはないため、ウインカーをアンダーステムにマウントする方法はキャンセルします。
そこでふたたびマッハ500SSの画像に目を向けると、フロントウインカーはヘッドライト横にあります。
この位置がベストだと考え、ウインカーを装着しようとしますが、チャックボックスの250TR用ヘッドライトステーのボルト径は8mmであり、そのままではウインカーの10mmボルトが通りません。
そこで、ドリルを用いてヘッドライトステーの穴を拡張しました。
使用したのは以下のハンドツールです。
ヘッドライトステーがステンレスであるため、ステンレス用のドリルを選択することが必須です。
また、ステンレスは大変堅い金属であるため、ハンドツールの持ち手もしっかりと自分の手になじむものを選択しましょう。
道具さえあれば、固くてもいずれは穴を拡張することができます。
ちなみに私は電動ツールが怖くて使用できません。
回転数の少ない電動ドリル程度ならともかく、高速で回転するディスクグラインダーのような危険な電動ツールは万が一のミスをした場合、取り返しのつかないキズを負ってしまうかもしれないため、使用を控えています。
皆さんも電動ツールには細心の注意を払って使用するようにしてください。
話を本筋に戻し、無事ヘッドライトステーの穴が大きくなり、10mmボルトのウインカーが通りました。
せっかくヘッドライトを開けているのですから、配線処理はきっちり行うようにしましょう。
電装系のトラブルは目に見えずらく、またいつ起こるかも予想できません。
見えないところだかといい加減に配線を処理するのではなく、見えないところだからこそ、絶縁や防水など入念に行ってください。
2-2.ウインカー装着完了
そうしてフロントとリア共々ウインカーが装着されました。
どの角度から見ても破綻がなく、バランスよくまとまったと愚考します。
私見ではありますが、フロントウインカーは純正ほどの大きさのものであれば、ヘッドライト横がベストの位置だと確信しました。
3.カスタム完了
今回はメーターの位置変更と二度目のウインカーの交換を行いました。
地味な変更ではありますが、今回のように細かい箇所をどれだけ突き詰めていけるかで車両全体の仕上がりが決まってきます。
タンクやシートなど大味なカスタムだけでなく細部に至るところまでぬかりなく手を加えていきましょう。