この二つの画像をご覧下さい。
違いがお分かりいただけたでしょうか?
タンクには塗装でシルバーのラインが入っているのですが、その上からシルバーのカッティングシートを貼ったのです。
上が塗装、下がカッティングシートは貼り付け後です。
塗装だと太陽の下ではラメが輝いてシルバーに見えますが、画像のような地下駐車場だと単なる灰色に見えてしまうのです。
やはり塗装で金属表現を出すことは,平成も20年以上経った現在でも困難です。
アルミ地のような金属感を演出すべくバイク量販店に行き、カッティングシートを物色。
ちょうどいい雰囲気のシルバーのシートがありました。
ですがここで考えさせられる問題にぶつかったのです。
カッティングシートは10cm単位での販売で、横幅は50cm。そしてラインに必要な長さは長く見積もって60cmです。
そのため購入するには60cm分買わないといけません。
横幅の50cm以内なら安く済むものの・・わずかばかりの違いなのにと苦心していると、閃きました。
「対角線だ!」と。
対象のラインを、横でも縦でもなく、対角線から切り出せば購入量は限りなく短くて済むという解に達しました。
ピタゴラスの定理を使い、35cmくらいあればいいことを算出し、購入単位は10cmであることから40cm分を購入すればいいのです。
しかし・・20cmだけ節約か・・・
失敗することや、劣化により貼り直すことも考えると、対角線でとるにはリスキーで、かつ無駄な部分が多く残ってしまうのです。
以上の思考を脳内で0.02秒で行った結果、60cm分で購入しました。
いざ、施行。カッティングシートの素材上、ドライヤーで温めても伸びないらしいのと、タンクの一番きつい三次曲線のところにラインがあるため、まずは画像のようにマスキングテープを貼り付けます。
そしてライン上にマジックでガイドラインを書き込みます。
これをカッティングシートに貼り付け、その通りに切り出していきました。
初めての作業でもあるためとても難しく、何度も失敗してしまいました。
やはり60cmで買っていてよかったと胸を撫で下ろしました。
そうして完成したのが2枚目の画像です。
実際近くで見ると、きつい曲面の部分はシワになってしまいましたが、引きでみれば気になるほどでもなく、重厚なアルミの質感をインストールできていると自負しております。
お安く手軽に印象を変えることができました。
※2012年10月31日整備記録より転記。