カワサキの250ccバイクである250TR。
生産終了したものの、大変人気のあるバイクで、中古相場も比較的高めに設定されています。
250TRのカスタム車両を入手したため、自分でできる範囲でDIYカスタムを行っている様子をご紹介していくシリーズ展開の今回は第20回目です。
前回の記事はこちらです。
前回マッハハンドルを装着しましたので、今回はそれに合わせたスロットルワイヤーの交換です。
一文字ハンドルからマッハハンドルに交換したため、スロットルワイヤーを長いものに換える必要が生じたためです。
1.アクティブワイヤー
250TRのスロットルは純正のものではなく、アクティブのスロットルキットが装着されております。
250TRのカスタム方針として純正戻しを基準に考えているのですが、純正のスロットルハウジングとワイヤーはヤフオクやメルカリでも割高でした。
純正よりはアクティブのスロットルのままワイヤーだけを長いものに換装する方が安く済むため、その方向性でワイヤーを選択することとしました。
アクティブのスロットルワイヤーにて1050㎜の長さにし、素材は安いメッキに決定。
画像は上がステンレスで下がメッキです。
ステンレスの方が錆びないことは分かっているのですが、錆びるとしても単純にメッキの質感が好みだという方は多いでしょう。
筆者もそのタイプです。
2.スロットルワイヤー装着
シートとタンクを外し作業を開始します。
何気このシートとタンクを外した状態が一番かっこいいのではと考えてしまいます。
シートやタンクを外した時こそ、普段届かない部分の清掃をするようにしてください。
使用しているのはアーマオールというケミカルです。
ゴム製品や樹脂製品、さらにはマフラーなどの耐熱塗装面などバイクならほとんどのパーツに使用することができます。
ツヤが出ますし塗布面を保護する性能もありますので、大変おススメのケミカルです。
スロットルホルダーをハンドルにはめ、ワイヤーをたすきがけのようにして車体に沿わせて配置していきます。
この時ワイヤーを通す位置を間違えると、あとで気づいた時に修正するのが大変ですので、キャブレターにつなげる前に入念なチェックを怠らないようにしましょう。
ネックを回り車両左側に沿わしたワイヤーを、メインフレームの下を通って再び右側に持ってきたところでキャブレターにつなげます。
3.インナーワイヤーの調整
ここで問題が発生しました。
ワイヤーをスロットルからキャブレターにつなげたところで達成感に満ち溢れながらスロットルを回してみると、ワイヤーがだぶついているようでうまく機能しませんでした。
アウターワイヤーの長さはピッタリなのにインナーが長いということがあるのでしょうか。
なんにせよインナーワイヤーを少し切ることで解消されると考え、タイコを後付けできるキットを用いて加工を加えました。
このケーブルエンドセットは、好みの長さにカットしたインナーワイヤーをタイコ状の部品に開いてある穴に通し、はんだとロックナットで固定するというものでした。
初めて使用しましたが、特に難しいことはなく作業を終えることができました。
技術うんぬんよりははんだを持っているかどうかが一番のネックとなるでしょう。
こうしてインナーカットがうまくいき、スロットルが機能してくれました。
4.完成
ハンドル交換に加え、スロットルワイヤーもロング化に成功しました。
ちなみにブレーキホースも250TR純正のものをメルカリで入手し装着していますが、特にネタにならないので省略しました。
ワイヤーやホース類は長さの選択にいつも悩まされます。
届かないのは論外ですし、長すぎてもたわんでかっこ悪いと、ベストを叩き出すことが難しいでしょう。
失敗しないよう、なわとびなどある程度しっかりした紐状のものを用意し、再三の長さ計測を心がけてください。
今回はインナーワイヤーをカットするという対応に見舞われましたが、それもまた一つ経験になったと考えます。