バイクのフロントフェンダーに取り付けられた風切りプレート。
バイクのカスタムの方向性として、レトロでクラシックなカスタムを行う時には選択肢に入るパーツです。
その昔はナンバープレートとしての役割があったようですが、現在は単にドレスアップが目的です。
数字やアルファベットなどの文字をステッカーやスプレーで入れることにより、あなただけのオリジナルの風切りプレートを作ることもできる大変素敵なパーツです。
筆者としては純粋にかっこいいものであると考え、自分のバイクに取り入れたいと考えるようになりました。
本記事では、バイク用の風切りプレートを自身で製作(DIY)した内容をお送りいたします。
簡単な作業でご自身の好みの風切りプレートを製作することができますので、ぜひ最後までご覧ください。
1.元となるプレート
最初に風切りプレートを取り付けたいと考えた時、まずは既製品を探しました。
そこでヒットしたのがこちらのデイトナの風切りプレートです。
商品名は「フェンダーネームプレート」とのことですが、筆者が風切りプレートを探した当時に発売されていたものはこのデイトナのものだけでした。
なんの迷いもなくこちらを購入し、手元に届いたものを見てみると、
イメージしていたものより短く、また角の丸みも気になりました。
そのため、自分の好みの長さと形ちの風切りプレートを作ろうと考えた次第です。
2.アルミ板から形成
用意した素材は1.5mmのアルミ板です。
このアルミ板から風切りプレートの形に切り出していくこととしました。
デイトナの風切りプレートを型として用い、油性ペンでアルミ板に理想の形を書いたのち、ノコギリで切り出していきました。
大まかに切り出したのち、やすりで形を整えていきます。
カーブがガタガタにならないよう、丸いやすりで丁寧にアールを再現していきましょう。
変に削り過ぎてしまうと台無しになってしまうため、慎重に慎重に作業を進めていきました。
デイトナの製品と比較し、より長くシャープな形に仕上げることができました。
3.缶スプレーによる塗装
形ができたら次は塗装です。
塗料の種類をどうするかが悩みどころですが、風切りプレートにパウダーコートや2液ウレタンなどの強度のある塗膜はそれほど求められません。
なぜなら、バイクの走行方向に対して平行に設置されている風切りプレートは、飛び石などの被害を受けるリスクが限りなく低く、塗膜が剥げる心配が少ないためです。
筆者もコーナンで購入できるラッカースプレーで塗装しましたが、剥げることはありませんでした。
このように、特別な技術は必要なく市販のスプレーを吹き付けるだけでOKです。
ただ、少しでもアルミとの密着力を上げるべく、塗装前にアルミ表面の脱脂とミッチャクロンの塗布を忘れないようにしましょう。
4.カッティングシートで文字入れ
筆者は文字入れにカッティングシートを用いました。
スプレーでマスキングして文字を入れる方法もありますが、文字の位置決めが難しいですし文言を替えたいときにもう一度塗りなおす必要があるため技術や手間がかかります。
その点カッティングシートであれば、位置決めも容易ですし、パソコンで作成した文字をシートに印刷して切り出しさえすればいつでも自由に文言を替えることができます。
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このようにカッティングシートに印刷した文字を風切りプレートに並べ、様子を伺いながら配置していきます。
「S」や「C」などのカーブをカッターナイフで切り出すことは難しいため、いらない紙で練習してください。
カッティングシートを貼り着ける際は、事前に食器用洗剤を水で薄めたものを霧吹きスプレーで風切りプレートに吹き付けましょう。
表面が滑ってカッティングシートの粘着力を一時的に無効化できるため、文字の位置決めを微調整しながら行うことができます。
こうして風切りプレートが完成しました。
ちなみに文言の「SANTA LUCIA」はナポリ民謡からとりました。
このように元ナンバープレートだからと固定観念にとらわれず、好きな文言を入れてもらって結構です。
5.バイクに取り付け
いよいよバイクに取り付けです。
取り付け方法は強力な両面テープを用います。
フェンダーに穴を開け、ボルトやリべットで固定する手段もありますが、強力な両面テープであれば十分です。
これくらい強力な両面テープであれば、振動でも風でも脱落することはありませんでした。
取り付けに際してはマスキングテープで位置を決めます。
フェンダーだけ見ると中心だったとしても、車両全体を引きで見ると中心からずれているということもありますので、必ず引きで見るようにしてください。
こうして風切りプレートをDIYし、車両に装着することができました。
車両は筆者のヤマハ・SR400です。
風切りプレートを装着することによって、一気にレトロでクラシックな雰囲気を演出することができました。
簡単な作業で車両への愛着が一気に上昇しますので、今回のような保安パーツに支障がないようなドレスアップパーツは積極的にDIYしていくことをおススメします。