るろうに剣心の志々雄真実は理想の上司?【フリーザレベル】

志々雄真実 マンガ・アニメ

集英社 週刊少年ジャンプで1990年代に連載していた「るろうに剣心」。

大人気作品でアニメ化や舞台化、そして複数回の実写映画化を果たし、その地位を不動のものとしました。

2023年現在も、「ジャンプスクエア」にて「るろうに剣心 北海道編」が連載されており、まだまだ人気に陰りがみえません。

今回は作中の「京都編」でラスボスの大役を務めた志々雄真実のある側面について注目していきます。

実は志々雄真実は理想の上司だった!?

ひと昔前に『ドラゴンボール』のフリーザが理想の上司として話題になりましたが、志々雄真実も結構な理想の上司ぶりを発揮しています。

果たして、志々雄真実はどのようなマネジメントを行っていたのでしょうか。

1つずつ見ていきましょう。

 

1.部下のミスを許す

新月村にて湯治の最中、京都に向かっている剣心を見失ったと恐怖に怯えながら報告する部下に対し、

機嫌がいいから許してやる」と再チャレンジの機会を与えています。

志々雄討伐の命を受け、突き進んでくる剣心を見逃すということは自分たちの命さえも脅かしかねない重大なミスです。

しかしそれでも志々雄は一度のミスでは断罪しませんでした。

その部下は安堵するもその直後、右腕である瀬田宗次郎から「僕が許しませんよ」と言われていますが、組織のトップが甘くナンバー2やナンバー3が厳しいことはマネジメントとして大変有効的です。

 

2.自分のミスを認める

京都から大阪湾へ行き、首都東京砲撃を実行すべく組織の5分の3もの資金をかけて入手した戦艦『煉獄』が、相楽左之助の炸裂弾によって大破した際、

「自分の慢心が最大の原因」と語っています。

ミスを部下のせいにする上司が多い中、志々雄は「自分が悪い」とたくさんの部下の前で公言したのです。

自分のミスを認める上司ほど部下はついていきたくなる、助けたくなるものです。

 

3.部下の話をよく聞く

志々雄は部下の話をよく聞きます。

部下の報告から雑談まで、話を遮ることなく静かに耳を傾けているのです。

特に組織の精鋭部隊である『十本刀』には、敬語や態度、行動の無礼など一切気に留めることなく話を聴いています。

一度、「いつから俺に意見するほど偉くなった」と腹心である十本刀の一人「佐渡嶋方治」に言ったこともありますが、それは剣心たちとの決闘の約束を破るような提案をしたからです。
(しかしこの後、方治が償いとして自分の指の爪を自分で7つも剥いだことから、彼の覚悟を評価して方治の提案を採用しています。)

この辺りは『鬼滅の刃』の十二鬼月の下弦に発言さえも許さない鬼舞辻 無惨様とは格が違います

 

4.部下の自尊心を守る

十本刀の2番手である「魚沼宇水」。

彼は諸事情により「復讐心から志々雄の命を常に狙っている」としつつも、実は既に志々雄との実力差を把握して敵わないことを悟りながら「常に復讐心を持っているぞ!」という役者を演じています。

そしてこの気持ちが志々雄にもバレているという大変恥ずかしいおっさんなのですが、そんなおっさんの茶番にも志々雄はしっかりと付き合っています。

多くの部下の前で刃を向ける(ふりをする)宇水に対し、「また腕を上げたな」と褒めてあげることで自尊心を傷つけることなく配慮しているのです。

 

5.役職者は降格させない

『るろうに剣心 北海道編』にて登場した長谷川 明日郎

彼が志々雄のアジトに忍び込み盗み食いを働いたことで、ボコボコにして吊るし上げこそすれ、その気概を気に入った志々雄は明日郎に、

11本目の刀となれ

と言い、配下に引き入れました。

これはすなわち、既にある「十本刀」の10人の役職は確保したままで入れ替えなどなく、11番目の役職としてその任を与えるということです。

さすがの十本刀とは言え、降格人事はつらいものがありますからね。

とはいえ十本刀の10人を固定せず入れ替え制にすれば、本人たちも危機感をもってもっと強くなったかもしれませんが・・

 

6.未来を見通す先見の明あり

志々雄は剣心との最終決戦の折、用意した舞台は火柱が立つほどの石油を燃やしていました。

そして「これからの時代は石炭ではなく石油」と方治に言わせています。

その時点で一般人である左之助が石油のことを「臭水(くそうず)」と言って価値を見出していない中、その有用性に着目している志々雄の先を見る力が計り知れません。

 

7.確固たるカリスマ性を持つ

志々雄の配下には精鋭の十本刀の他に兵隊が数百人程いることがわかっています。

志々雄が久しぶりに京都のアジトに帰ってきた際、部下たちは「志々雄様!志々雄様!」と狂気じみた一種の信者のような様相を示していました。

 

8.ジェネラリストよりスペシャリスト

十本刀にはそれぞれ役割が与えられ、純粋に戦闘における強さだけがその選出理由ではありません。

前述の方治であれば、武器を扱うセンスにこそ長けているにせよ強い描写はありません。

しかし方治の組織運営や「煉獄」を入手するまでに至った実務能力の高さは、明治政府が欲しがるほどの人材なのです。


 

9.名実共に最強

なんといっても志々雄は組織の中で最強です。

「弱肉強食」で強さことが全て、強さことが正しさという信念にたがわぬ実力で、剣心を圧倒しただけでなく、左之助、斎藤、蒼紫を次々に戦闘不能にしていった様はまさに「悪鬼」であり、剣心の師匠である比古清十郎の次に強いと専らの評判です。

異常体温による人体発火さえ起きなければ、剣心達は負けていただろうと考えられるほどの絶対的な力は組織を束ねるには十分すぎるほどでしょう。

 

10.おわりに

以上、志々雄真実の理想の上司ぶりについて説明してきました。

キャラクターとして魅力的な志々雄は上司としても全く問題ありませんでしたね。

部下になる人は彼のモットーである「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ」を心に留めて死ぬ気で仕事に励みましょう。

 

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