バイクのリセールバリューは考えてカスタムすべきか?【実体験をもとに解説】

リセールバリュー バイク一般


念願のバイクを購入し、自分の思うようなカスタムを施していきたいと考える人は多いでしょう。

しかしながら、好き勝手にカスタムを進めていけばいくほど売却時の価値である「リセールバリュー」は下がるばかりです。

果たしてバイクのリセールバリューは気にする必要があるのでしょうか?

結論としては人によるという身も蓋もない回答にしかなりませんが、自分だけの唯一無二のカスタムを造り上げ、颯爽と走り出す快感は何物にも代えがたいものであり、この世で一台の車両に乗りたいと考える人は多いでしょう。

とはいえ、どういったことでリセールバリューは下がるのかは知っておいて損はありません。

この記事では、バイクのリセールバリューを極力下げない方法とその対策について、バイク歴18年以上になる筆者がお伝えしていきます。

カスタムを行っていく上で大変参考にある記事になっておりますので、ぜひ最後までお読みください。

1.フルノーマルであり続けること


バイクが最も価値のある状態はフルノーマルです。

メーカーがこの世に生み落としたままの姿が一番価値があり、高く売却できるのです。

しかしながら、バイクを手に入れて幾分か経ってくると、フルノーマルの仕様に変化が欲しくなってくるものです。

最初はそのスタイルが気に入って選んだはずなのに、他にいろんなバイクを見たり触れたりしていくと、

「ウィンカーを小さくしたいな」「マフラーを替えて排気音を大きくしたいな」

といった欲望が沸々と湧き上がってくるのです。

これはバイクを購入する前には絶対にわからない感覚で予測がつきません。

ですので、交換できるパーツは気が済むまで交換していくべきだと考えますが、交換した純正パーツは絶対に手元に置いておきましょう。

そして売却時にフルノーマルの状態に戻してから査定をしてもらうのです。

どこか一部でも社外品に変更されていると、フルノーマルというブランドがなくなり、マイナス査定されてしまいます。

売却時にフルノーマルであることは高額査定の「基本のキ」と言えるでしょう。

 

2.ノーマルに戻せないカスタムはしない

パーツ交換ではなく、電気配線を切り刻んだりフレームをぶった斬ったりするようなカスタムは、必ず後悔する日が来ますので控える方がベターです。

上述のようにフルノーマルの状態をカスタムしたいと考えるなんて思いもしなかったことと同様に、カスタムを施す際はカスタムスタイルに飽きが来るなんて思いもしないものです。

ですが、カスタムには飽きがくるものです。

乗りにくかったりクセがすごかったり、カスタムを施してくれたショップに嫌気がさしたりなどなど理由は様々ですが、未来永劫カスタムバイクに飽きることなく乗り続けるということはなかなか考えにくいものです。

そんな時、取り返しのつかないようなカスタムを施していた場合はもう元に戻すことはできず、売却しようとしても安く買い叩かれるか最悪値段がつかないといった状況に陥ってしまうのです。

リセールバリューを考え、取り返しのつかないカスタムは控えましょう。

 

3.ペイントするなら予備パーツを準備して

いつでもフルノーマルに戻せるよう、タンクなどにペイントを施したいとなった場合、車両についていた純正のタンクではなく、それとは別にヤフオクやフリマアプリなどで安く手に入るタンクを購入してそれにペイントしましょう。

手持ちの綺麗な純正タンクをペイントすることはもったいないです。

ヤフオク等では少し凹んでいたり、少し錆びていたりすると手頃に入手することができます。

ペイントベースとなるタンクなどは少し状態が悪くてもペイントするから大丈夫なのです。

わざわざ手持ちの綺麗なタンクにペイントを施して価値を下げる必要はありません。

どれだけかっこいいペイントだったとしても、純正に勝るものはあり得ないのです。

タンクを例に出しましたが、フェンダーでもカウルでもどのパーツにも通ずる内容です。

 

4.フルノーマルに勝るカスタムは存在しない

1の項に記載した通り、どれだけお金をかけてカスタムを施しても、たとえ車両価格を大幅に上回るカスタムだったとしても、純正フルノーマルの車両より価値が出ることはほぼありません。

仮に「所ジョージさんが作った」「ヒロミさんが作った」といった超有名人でも関わっていない限りは、カスタムは車両の価値を下げるだけです。

 

5.勢いあるショップのカスタムなら光明ありか

前項の超有名人の例えは極端ですが、勢いのあるショップのカスタム車両なら売却しようとした場合、そのショップ自体が適正価格で買い戻してくれる可能性はあります

人気店が造ったカスタム車両なら需要もありますし、ショップ側にその算段や買い取る資力もあります。

間違ってもそのショップ以外のショップで売却してはいけません。

その車両を製作したショップだからこそ、そのカスタムの価値を把握していて売れる見込みがあるからこそ、適正価格で買い戻してくれるのです。

絶対にやってはいけないことは、儲かっていないバイクショップでカスタムを施すことです。

儲かっていないバイクショップのカスタムはすなわち「価値のないカスタム」ということです。

どれだけ自分がかっこいいと思ってやってもらったカスタムだったとしても、他者から認められることはなく承認欲求が満たされることはありません。

そして儲かっていないため、買い戻す資力もないのです。

儲かっていないバイクショップに行ってはいけない理由を下記記事にまとめていますので、併せてご覧ください。

 

6.本記事のまとめ

  • リセールバリューは考えた方がいい
  • 価値観は移ろいゆくもので普遍ではない
  • 売却時にはフルノーマルに戻せるようにする
  • 取り返しのつかないカスタムはしてはいけない
  • フルノーマルより値打ちが上がるカスタムはない
  • 勢いあるショップなら買い戻してくれる可能性あり
  • 儲かっていないショップのカスタムは無価値である

 

7.おわりに

以上、バイクのリセールバリューについてお伝えしていきました。

ここまでカスタムに消極的な意見を展開してきましたが、私自身、可逆的なフルカスタムをしたのち、ノーマルに戻したクチです。

リセールバリューなんて考える必要なく、自分が最高と思うカスタムを施せばいい」。

このような意見ももちろん一理もなん理もありますので否定はしません。

ただ、人の気持ちなんて簡単に変わってしまうものだということを実体験を通して如実に痛感しましたので本記事の内容となりました。

これからカスタムを考えていくライダーのあなたに少しでも参考になれば幸いです。

 

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